7月6日(日)、JRC第4戦洞爺はすべての日程を終了。SS1から首位に立った新井敏弘/竹下紀子(スバルWRX STI)が今シーズン初の勝利を収めた。新井の全日本選手権優勝はスポット参戦した2011年の第4戦福島以来。シリーズ参戦中の勝利となると、Cクラスでチャンピオンを獲得した1997年以来となり、実に17年ぶりだ。
この日設定されたSSは8つ、スーパーSSを含む4SSを2度走行する設定。トップを行く新井は、総合2番手の勝田範彦/足立さやか(スバルWRX STI)をすべてのSSで押さえ込み、スタート時に15.2秒だった差を22.3秒に広げて勝利を獲得した。
「うれしいのとホッとしているのと半々です。今回はトラブルも何もなく、淡々と走って勝てたので良かった」と新井。ターマックラリーとなる次戦モントレーについては「ハイスピードなステージが多いので、海外のターマックラリーに近いセッティングで臨めるかなと思います」と抱負を語った。
JN-5クラスの鎌田卓麻/市野諮(スバルBRZ)も今シーズン初勝利であり、全日本での勝利は2005年のラリー北海道以来9年ぶり。JN-3クラスは今シーズン圧倒的な強さをほこり、負けなしの4連勝となったトヨタ・ヴィッツRS G’sの天野智之/井上裕紀子。JN-2クラスは、トヨタ・ヴィッツの高橋悟史/箕作裕子が制している。高橋も今季初、2012年以来の美酒を得た。JN-1クラスは宇田圭佑/石川恭啓のマツダ・デミオが前日のクラス首位をキープして今季2勝目を挙げている。
各クラスの勝者は以下のとおり。次戦は7月25〜27日、第5戦群馬のターマックに舞台を移すこととなる。
JN-6 新井敏弘/竹下紀子(スバルWRX STI)
JN-5 鎌田卓麻/市野諮(スバルBRZ)
JN-3 天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)
JN-2 高橋悟志/箕作裕子(トヨタ・ヴィッツ)
JN-1 宇田圭佑/石川恭啓(マツダ・デミオ)