7月28日に開幕するWRCフィンランドに向けてこの週末、フィンランド中部のヤムサでプレイベントテストを行っていたフォルクスワーゲン・モータースポーツ。ここでは現行型マシンに加え開発中の2017年型マシンを、セバスチャン・オジエ、ヤリ‐マティ・ラトバラ、アンドレアス・ミケルセンの3人全員がドライブしたという。
自身にとってシーズンのハイライトとも言える母国戦に臨むラトバラは「自分にとってはテストのようなもの、だった」とコメント。「コンディションは理想的だったし、ラリーフィンランドで待ち受ける大ジャンプに向けて準備を整えることができた。観客もたくさんいて、ラリーがこの国でどれだけ人気があるかを知ることができた」
この日、盛り上がっていたのはドライバーとラリーファンだけではない。フィンランド出身の北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)プレイヤーで、今年スタンレー・カップ(プレーオフ・トーナメント優勝)を獲得した米国ピッツバーグ・ペンギンズ所属のオリ・マータも、テスト現場を訪問。ラトバラがドライブするポロR WRCに同乗したのだ。
「とても独特の経験だったよ」とマータ。
「ヤリ‐マティのマシンの操り方は、クレイジーだった」
また、このテストにはアリ・バタネンも電撃訪問。ラリーフィンランド2連覇中のラトバラに、母国の大先輩からの激は励みになったか、それともプレッシャーになっただろうか。