WRC第8戦ラリーフィンランドは7月28日、連続ジャンプがあるかつての名物ステージ、ルーヒマキでスタート前のシェイクダウンテストを実施した。まずは王者フォルクスワーゲンのヤリ-マティ・ラトバラ、セバスチャン・オジエ、アンドレアス・ミケルセンのオーダーで1-2-3タイムを出したが、シェイクダウンはあくまで事前の確認走行。ここでのタイムと順位はなんの意味ももたない。
同日夜、ユバスキラの郊外ステージで開幕するラリーは、3日間で24SSを予定。全SS距離の43%が新設ステージやリバースステージで昨年とは違う構成になっており、トップレベルのドライバーなら経験の差は出にくいと予想される。ここ数戦、選手権リーダーのオジエを悩ませているスタート順のハンデは、ハードグラベルで少し和らぐというのが定石だが、レッキとシェイクダウンを終えた王者は「そんなに簡単にはいかないと思う」と慎重姿勢を崩していない。
ラリー最終日となる日曜日のデイ4にはパワーステージを含めわずか4SS、34kmしか設定されていないため、金・土のデイ3までの20SS、296kmが勝負。各ドライバーがいきなり全開でくることが予想されるなか、まず誰が主導権を握るかが注目される。