WRC第8戦フィンランドの競技2日目、SS12までを終えて、新井大輝はWRC2の15番手につけている。パンクでタイムロスを喫するものの、それ以外は順調に完走に向けた走りを続けている。
「さすがにWRCのステージは疲れますね。これまで経験したなかで一番タフでした。午前中走っただけでお腹いっぱいという感じでしたし、2ループ目のステージがあんなにも荒れるとは思っていませんでした。今日は最初から予定どおりの完走ペースで、ペースノートが合っているかをチェックしたり、色々と学びながら走りました。でも午前中の最後のステージ(SS6)で、パワステが壊れてしまいました。ひとつ前のステージで、インカットのラインのなかに岩があって、それにぶつけてステアリングコラムを曲げたのが原因のようです。このクルマ(フォード・フィエスタR5)は、ステアリングがすごく深く切れるので、注意して走らないとイン側の何かにひっかけやすいんですよ。その感覚がまだつかめていないですね。
午後はSS9の後半で右フロントをパンクしてしまいました。前のクルマが通ったラインを追っていたら大きな石があって、タイヤは大丈夫だったんですけど、ホイールが割れてしまったんです。その後はタイムロスしないためになんとか踏ん張りました。
その他のステージは予定どおりです。このラリーをとおして抑え気味にいこうと思っているし、クルマの限界もまだ分からないので慎重にいってます。タイムやポジションはそんなに意識はしていません。ペースノートはかなり完走ペースでつくってあるので、無理さえしなければ走り切れると思います。それでもまだ完成度の低い場所はあったので、そこはさらに抑えていかないといけませんね」