WRC第8戦フィンランドの競技3日目を終えてWRC2の15番手につけている勝田貴元。目標である完走に向けて、着実なペースを刻んでいる。
「昨日パンクしたので念のためスペアを2本積んで走りました。もちろん重いのですが、パンクでリタイアするよりいいかなと。
今日は最初のふたつが特に有名で危ないステージで、レッキ中から(コ・ドライバーの)ダン(バリット)も、世界でも一番難しいステージだからと言っていたんで、ペースノートを作る時から気をつけていました。最初のオウニンポウヤは結局ロードセクションになってしまったので、ノートをチェックしながら走りました。コーションを増やしたり、ダブルコーションにしたり、ちょっといじったんです。だけど2回目の時に通常のラリースピードで走ったら、クルマの限界が高いので「これはコーションじゃない」という場所がいくつかありました。今の僕のノートはコーションだらけで、ほとんどのコーナーが「捨てコーナー」になっています。今後速く走るときにはどんどんコーションを削っていかなくてはなりませんから、大きなヒントになりましたね。
あと、難しいのは確かなんですが、すごく楽しかったです。やっぱり自分はハイスピードが好きなんですね。ジャンプも含めて楽しかった。30kmオーバーの距離も、集中力を切らさずにいけました。抑えて走っているのは自分で分かっているので、タイムは気にならないです。結果より中身が濃いラリーを戦っている感触があります。去年から出たラリーはすべて自分の糧になっていますが、このラリーは特にそれが凝縮されている感じですね」