ラリーフィンランドは最終日、残る4SSでの3位争いが激化している。前日、3位につけるクレイグ・ブリーンに9.1秒差の4位で折り返したオィット・タナックは「トラブルがなければ難しい仕事ではない」と語っており、この日最初のSS21でいきなりベストタイムをマーク。ブリーンとの差を4.8秒まで縮めた。
しかし、続くSS22のクレスト明け右コーナーで、痛恨のクラッシュ。初優勝を逃した前戦ポーランドに続き、またしても最終日のドラマに泣いた。
一方、逃げるブリーンは「クリーンな走りをして、とにかく落ち着いてできることをすることに徹した」とコメント。それでもブリーンの3位ポジションは安全圏には入らず、SS22を終えた時点で4位に上がったティエリー・ヌービルは6.6秒差、さらに2.2秒差で5位ヘイデン・パッドン、6位のマッズ・オストベルグはその8.9秒差と、ワンミスですべてが一変しかねない緊迫した戦況が続いている。