WRC第8戦フィンランドの競技最終日、WRC2の12番手を走行中に、SS22で左リヤサスペンションを壊してリタイアを喫した新井大輝。新たな経験を積み上げた今回のラリーを次のように振り返った。
「ほとんど完走というところまでいったのですが、チームには申し訳ないことをしました。コースアウトしたのはSS22のスタートから1kmほどいった場所です。クレスト越えで先行車のラインが見えないコーナーで、アプローチでノートよりラインがインに入っているところでした。
実は初日にインに入りすぎて石にぶつかったので、他車の走行ラインよりあえてノートを30cm外にずらしていたんです。でもレッキの遅いスピードではよかったのですが、本番の速度ではそのズレが出口では1mくらいのズレに繋がって、はらみすぎて切り株にぶつかって左リヤを壊してしまいました。本当はラインどおり早めにアプローチして、コーナーの中盤でクルマを真っすぐにしないといけないところでした。
でも、このラリーを通じて得たものは大きい。R5の走らせ方もだいぶ分かってきたし、先行車のラインを恐れずに追うことも必要だと学びました。フィジカル面でも、長いステージでも途切れない集中力が足りないと痛感しました。」