世界ラリークロス選手権にMINI RXで参戦している英国拠点のJRMレーシングは、今季のフランス、スペイン、ドイツ戦のドライバーに、フランスのゲラン・シシェリを起用することを発表した。JRMレーシングは7月に、レギュラードライバーだったライアム・ドーランとの契約を解消していた。
シシェリは37歳。スキーのフリーライディングで4回世界タイトルを獲得しているスキーヤーとして知られるが、ジュニアWRCやクロスカントリラリーなどモータースポーツにも幅広く参戦してきており、X-RAIDからBMWで参戦した2010年のダカールラリーでは総合5位に食い込んでいる。世界RXでは昨年、JRMレーシングからフランス戦とイタリア戦に参戦しており、以来、シリーズでの参戦経験をさらに積み続けることに意欲を見せており、参戦チャンスの模索を続けていたという。
初戦は9月2‐4日に開催されるフランス・ロエアック戦となり、同月中旬のスペイン・バルセロナ戦、10月のドイツ・エステリンク戦で、いずれもJRMレーシングのセカンドカーをドライブする。
「またJRMと世界RXを走れることを、本当に楽しみにしている」とシシェリ。
「昨年のロエアック以来、参戦の機会を探しており、2016年は当初、ヨーロッパラリークロス選手権にフル参戦することを検討していた。でも、JRMが2台のマシンに新しいエンジンを開発するのを待とうと決めた。今後もマシンの開発に関わることを希望している。そうすれば、来季はフル参戦ができるからね」