WRC第9戦ドイツは初日のSS5までを終えて、フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンが総合首位に立っている。2番手には優勝候補と目されたセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン)、3番手はヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけている。
木曜日の夜には毎年恒例となった世界遺産「ポルタ・ニグラ」でのセレモニアルスタートが行われ、華やかな雰囲気のなか開幕したラリードイツ。この日のSSは、モーゼル河流域に広がるブドウ畑のなかで行われた。5SSと少ないが、総SS距離は98.97kmとなっている。SS1でトップに立ったのはオジエ。1.9秒差の2番手にミケルセン、5.5秒差でヌービルが続いた。このSS1では、フォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラはギヤボックス破損でストップ、Mスポーツ(フォード)のエリック・カミリがコースアウトで早々に戦列を去ることとなった。
これまでのグラベル掃除で貯めた鬱憤を晴らすかのような快走が続くかと思われたオジエだったが、SS2ではジャンクションを間違えてバックを余儀なくされタイムロス、総合順位を3番手に落とすこととなってしまった。これで総合トップに躍り出たのはミケルセン。2.7秒差でヌービルが続く格好だ。サービスを挟んだSS3はSS1の再走ステージ。ミケルセンが堂々のベストタイムをマークして後続との差を広げにかかる。サービスでセットアップを変更したヌービルも総合2番手をキープした。続くSS4ではオジエがベストタイム。前ふたりとの差は詰まったものの総合順位は変わらず、ミケルセン、ヌービル、オジエの順でこの日最後のステージとなるスーパーSSへ。
SS5でベストタイムをたたき出したのはオジエ。0.4秒差でミケルセンが続き総合首位は守ったものの、ヌービルはここでオジエに3.4秒のビハインド。これでふたりの順位は入れ替わり、オジエが2番手、ヌービル3番手で初日を終えることとなった。総合4番手にはヒュンダイのダニ・ソルド、5番手にフォード・フィエスタRS WRCを駆るオィット・タナック、6番手にはシトロエンで1台のみ参戦となったステファン・ルフェーブルがつけている。デイ2はSS6〜14の9SS。40.80kmのパンツァープラッテが待ち受ける山場の1日となりそうだ。SS6スタートは日本時間の20日15時20分。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | アンドレアス・ミケルセン | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | 59:42.6 |
2 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +4.3 |
3 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20 WRC | +5.9 |
4 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20 WRC | +12.7 |
5 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | +55.4 |
6 | ステファン・ルフェーブル | シトロエンDS3 WRC | +1:06.6 |
7 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +1:32.4 |
8 | ヘイデン・パッドン | ヒュンダイi20 WRC | +1:45.0 |
9 | アルミン・クレマー | シュコダ・ファビアR5 | +3:03.1 |
10 | ポンタス・ティデマンド | シュコダ・ファビアR5 | +3:29.8 |