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ERCズリン:激戦を制してコペッキーが優勝!

©SKODA AUTO

ERC第8戦チェコ・ラリー・ズリン(ターマック)は8月27日、チェコ共和国のズリンでフィニッシュを迎え、地元強豪のヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5)が、アレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)との激戦を制して優勝を飾った。コペッキーがズリンで優勝するのは、これが5回目。

競技2日目は、6SS・102.2kmのステージを走行。今回はほとんどでラリーをリードしたコペッキーだったが、ルキヤナクとの差が9秒以上に広がることはなかった。前日、両者の差はわずか0.5秒。この日は、ルキヤナクがピンデューラのステージで2回ともベストタイムをマークするなど激戦は続き、その差4.6秒で最終ステージを迎えた。この決戦の舞台でのセットアップが、勝負を決めることとなった。このステージで、コーナーのイン側に積んであった樽に引っかけたルキヤナクは、ステアリングアームを破損。トラブルはクルーの手で修復することができたが、ここで10分以上のタイムロスを喫した。

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「すごく気持ちが高揚している」とコペッキー。「何て言ったらいいのか分からない気分だ。マシンとチーム、そして自分の家族に感謝したい」

またコペッキーは、激戦を展開した末に、最終的に15位フィニッシュとなったルキヤナクのことも気を配った。「彼のおかげで、信じられないような週末になった。大バトルだった」

そのルキヤナクは「無茶な走りはしていなかった。前のステージと同じペースで走っていた。自分のミスで、あの樽に近すぎてしまった。ヤンとエキサイティングなバトルができて、最高の週末になった。いつまでも忘れられないと思うが、最後のミスが大きく響いてしまった」

しかし、初日に2位に入りデイポイントを獲得したルキヤナクは、タイトル争いでは次戦までチャンスを残した。ポイントリーダーのカエタン・カエタノビッチ(フィエスタR5)は、初日にエンジントラブルでリタイア。この日は再スタートし、レグ2単独では2位に入る好走を見せた。カエタノビッチとルキヤナクとの選手権ポイントの差は76ポイントとなっている。

今季APRCに参戦中で、今戦がERCデビューとなったファビアン・クレイム(ファビアR5)は、最後から2本目のSS14でパンクに見舞われたが、5位でのフィニッシュを果たした。シュコダ勢はこれで、母国戦でトップ5を独占したことになる。

ERC/Gregory Lenormand / DPPI

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ERC2はジャコモ・スカットロン(三菱ランサーエボリューションⅨ)が、圧勝。ERC3は、GT86 CS-R3での参戦で注目を集めたルカ・ロセッティが、この日は部門トップタイムを4回たたき出し、前日から順位をひとつ上げての部門2位でフィニッシュを果たした。

ERC/ Jorge Cunha / DPPI

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ERC/Gregory Lenormand / DPPI

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ERC3とERCジュニアは、クリス・イングラム(オペル・アダムR2)がトップフィニッシュ。イングラムは、ERCジュニアでの選手権リードを堅守した。

ラリーズリン:最終結果
1 J.コペッキー(シュコダ・ファビアR5) 2:07:34.7
2 T.コストカ(シュコダ・ファビアR5) +2:34.0
3 J.チェルニー(シュコダ・ファビアR5) +2:41.9
4 P.バロウセク(シュコダ・ファビアR5) +3:47.7
5 F.クレイム(シュコダ・ファビアR5) +5:16.1



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