ラリーイタリア、デイ1終了後の各ドライバーからのコメント。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
ヤリマティ・ラトバラ/総合首位
「とてもいい初日になった。素晴らしく楽しかったね。ラリー前には、この日にリードできるとは思わなかった。走行順が早かったから、アドバンテージにはなり得ないからね。午前中はブレーキペダルが緩かったが、対処することができて一日トラブルなく走ることができた。リードに立てたことはうれしいね。チームメイトが明日プッシュして僕らを捉えにかかってくることは、ガラスのように明らかだからね。落ち着きを保ち、同じペースで同じ方法を維持していかなくてはならない」
セバスチャン・オジエ/総合2位
「スタートは予想していた以上にタフだった。ルーズな砂で路面がとにかくスリッパリーなので、グリップはなかった。全力を尽くしたが、走行順が最初なのでこのようなコンディションではトップタイムを出すことは、普通に無理だ。午後の2回目のループではよくなったし、周りでもいろいろ起きていたので総合2位につけられた。もちろん明日もアタックしていくよ」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT ]
シトロエンDS3 WRC
マッズ・オストベルグ/総合3位
「最初の数ステージは難しくなると分かっていた。変化が激しいセクションでは、ミスを避けるためにかなり慎重に行った。3位でこの日を終えることができてうれしいよ。トップとの差はまだ小さいから、明日もいいバトルになるだろうね」
クリス・ミーク/SS5でデイリタイア
「マシンのフィーリングはとてもよかった。リスクは一切負っていなかったが、タイムも割とよかった。SS4では、バッテリーの警告灯が点灯した。次のSSスタートまで時間がなかったから、このトラブルは様子を見ていた。残念ながらSS5の5kmを過ぎた辺りでパワーがなくなり、ストップしなくてはならなくなった。明日は再スタートできると思う」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/総合6位
「午後はクリーンな走りができた。SS7ではパンクがあったが、大きな目で見ればたいした問題ではないと思う。現状、昨年と同じ順位につけているが、タイムという点では格段に成長している」
ミッコ・ヒルボネン/SS4でリタイア
「何が起きたのか、さっぱり分からない。この先も、原因は解明できないと思う。本当に奇妙なトラブルだった。SS3の直後はすべてOKだった。停車してハンスを外しヘルメットを脱いで、4本のタイヤ全部の空気圧を調べて、いつも通りのチェックを行い、すべて問題なかった。その後、走り出したら、マシンから出荷した。煙の臭いがしたので、右リアのコーナーを見たら、炎に包まれていた。すぐに停車したが、既にルールの上まで火が回っていた。消火器を3つ空にしたけど、火の勢いは収まらなかった。マシンを守る術は何もなかったよ」
[RK Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
ロバート・クビカ/総合5位
「いい一日だった。午前中はステージがすごくスリッパリーでかなりトリッキーだったが、いいリズムが築けたと思う。昨年走ったことのあるステージでは、いいペースも出せた。まだ先は長いが、今のところは順調だし、ペースにも自分の成長にも満足。いい流れで前進できているし、この状態を続けていくだけ」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合4位
「VW勢は走降順が1、2、3番とうれしい悩みを抱えていたが、これもラリーのルールだし、どんな状況にも対応しなくてはならない。相応の対応ができたと思う。オーラ・フローネとのコミュニケーションは完璧だし、彼の仕事もパーフェクト。コクピットでノルウェー語で話すことができるのはうれしいね」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ティエリー・ヌービル/総合8位
「今日最初のステージ(SS2)は順調だった。走行順もよかったし、タイヤ選択も当たった。SS5でトラブルを感じたが、ステージで直せると思った。時間はかかったが、サービスにたどりついた。午後はラフなコンディションに合わせてセッティングを変更した」
ユホ・ハンニネン/SS5でリタイア
「滑り出しはよかった。SS5の、高速右コーナーへのアプローチでフロントを失い、脇に膨れて何度も転倒した。その時は驚いていたが、そこには轍のようなわずかな溝があって、そこにつかまったんだ。レッキで気付くべきだったが、この教訓を今後に活かしたい。今日よかったことは、午前中にステージウィンを獲得し、ラリーをリードしたこと。WRCのラリーで首位に立ったことはこれまでなかったので、すごくポジティブなことだ。こんな形でラリーを終えたことは、とても悔しい」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パドン/総合10位
「i20 WRCで初日を走り切ることができて、うれしいよ。テクニカルなステージで、簡単なラリーではないけど、今日は自分たちの目標を達成できた。SS7でコーナーのイン側にあった石にひっかけてパンクをしてしまい、フロントをパンクしたまま11km走った」