ポルトガルでは2位に入ったものの、シリーズ争いでは4位と、フォード復帰後の今季は未だ本領が発揮仕切れずにいるMスポーツWRTのミッコ・ヒルボネン。しかし、サルディニアでは2012年に勝利を収めているほか、2位フィニッシュが6回と相性がいい。2002年には、イタリア国内選手権に参戦していた経験もあるなど、豊富なスキルで好リザルトを目指す。
「大好きなイベントなので、今回もいいリザルトを狙いたい。ペースがあることは分かっているので、ミスを避けてすべてを順調に進めるだけなんだ」とヒルボネンは手応えがあることをアピール。
「テクニカルなコースで、メキシコやポルトガルと似ているが、グリップレベルは少し違うし、一番異なる点は見え方だ。道がどちらの方向に行くのかを目視で判断するのは難しいから、ペースノートがとても重要。幸い、自分のノートには自信があるから、アドバンテージなってくれるといいね」
若きチームメイトのエルフィン・エバンスは、昨年のイタリアに直前でWRカーでの初参戦が決まり、準備期間わずか3日でスタートを迎えたが、6位フィニッシュと大健闘を果たし、今季のフル参戦へのチャンスにもつながった。
「WRカーでの参戦経験があるラリーを迎えることができるのはうれしいね。でもその経験にこだわりすぎないようにする。僕はまだ、速さという点では成長過程だからね」とエバンスは慎重な姿勢を見せる。
「ダン(バリット、コ・ドライバー)とはアルゼンチン以来、オンボードをチェックする時間をたくさん取り、自分のノートをできるだけ正確に作る努力をしてきた。サルディニアには、体力トレーニングのために少し早く現地入りして、暑さにも慣れた。自分のいる英国よりも少し暖かいので、気候にしっかり慣れることも大切なんだ」
Mスポーツからは今回、ヘニング・ソルベルグのほか、計6台のフィエスタRS WRCでエントリーしている。さらもフィエスタRRCが8台、フィエスタR5が8台、フィエスタR2が1台と、WRC部門のエントリー総数の41%をフォード勢が占めている。