シトロエン・レーシングはシトロエンDS3 R5を6月5日に開幕するラリーサルディニアでWRC2デビューさせる。ドライバーは、昨年のWRC3チャンピオンで、シトロエン・トップドライバーを受賞したセバスチャン・シャルドネ。
DS3 R5は、DS3 WRCのDNAを受け継いた若手ドライバーを対象としたカスタマー向けモデルで、4WD・1.6リットル直噴ターボエンジンにシーケンシャルギアボックス、マクファーソンサスペンションというスペック。
4月1日にようやくホモロゲーション公認を受け、イタリア国内戦のラリー・サンレモで実戦デビューした。今季WRC2には、イタリアの後、ポーランド、フィンランド、ドイツ、フランス、GBと6戦を予定している。
シトロエン・レーシングのカスタマーレーシングマネージャー、マレク・ナワレッキは「ラインナップにこうしたタイプの4WDモデルを持つことが重要だった。ドライバー育成のアプローチは、DS3 R1、DS3 R3そしてDS3 R5から頂点のDS3 WRCと、これで見事に形成された。このDS3 R5は、期待できる若手のトレーニングツールとして完璧なマシン。国内戦やERCのような地域選手権で自分のスキルを発揮するチャンスを与え、WRCでの経験につなげてくれる」
一方、DS3 R5のWRC2デビューを担うシャルドネは「僕にとって大きなステップ」とコメント。「冬の間、DS3 R5の開発に参加する機会があり、4WDマシンでの走行を積んだ。まだ慣れが必要な時はもちろんあるけど、サーキットレースをしていた頃の感覚が蘇ってくる時がある。とてもドライビングが楽しいよ」