ERC第9戦ラリーリエパヤ(ラトビア、グラベル)は9月17日、競技初日となるレグ1の走行が行われ、母国戦として挑んでいる若手のラルフ・サーマキス(シュコダ・ファビアR5)が首位に立った。
ERCにR5マシンで参戦するのは、今年が初めてのサーマキス。ここまで5回参戦して2勝を挙げるなど、一躍、注目選手となった22歳の若手はこの日、ベストタイムを5度連発する速さで2位に30.7秒差をつけてこの日を折り返した。
その2位につけるのは、今回はERC2スペックの三菱ランサーエボリューションXでの参戦となっているアレクセイ・ルキヤナク。今季はR5マシンでの参戦がレギュラー化していたことから、ドライビングダイナミクスの違いでブレーキングにミスもあったが、この日最後に行われたリエパヤ市街地でのスーパーSSでは2本ともステージウィンを飾った。ルキヤナクは、もちろんERC2部門ではトップに立っている。さらに15秒差で続くのは、今戦でタイトル2連覇確定がかかるカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)。SS3ではコーナーのカットが深すぎて、マシンに草が詰まり温度が上昇。パワーが低下するトラブルにも見舞われたが、3ポイントを獲得すればタイトルが決まる今戦では、レグ2を確実に走り切ることが重要となる。
一方、タイトル争いが混戦模様となっているジュニアERCでは、マリヤン・グリエベルとクリス・イングラム、いずれもオペル・アダムR2を駆るチームメイト同士が激戦を展開。この日は、グリエベルが部門トップでフィニッシュしたが、選手権リーダーのイングラムもわずか0.7秒差の2位で続いている。レグ2は3SSを2回ループする約100kmのステージが設定されている。
ERCリエパヤ レグ1結果
1 R.サーマキス(シュコダ・ファビアR5) 51:57.5
2 A.ルキヤナク(三菱ランサーエボリューションX) +30.7
3 K.カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5) +45.9
4 S.プランギ三菱ランサーエボリューションX) +49.1
5 J.ボロブヨブス三菱ランサーエボリューションX) +1:16.7
6 L.ハバイ(フォード・フィエスタR5) +1:19.3