今週開幕するツール・ド・コルスに3台をエントリーするヒュンダイ・モータースポーツ。チームとして、まだポディウムに上がっていないこのイベントで初ポディウムを目指す。
前戦ドイツでは、ダニ・ソルドとティエリー・ヌービルが、2位、3位でフィニッシュしてダブルポディウムを達成。そのヌービルは、今戦でもNo.3ヒュンダイi20 WRCを駆り、ソルドがNo.4をドライブする。ヘイデン・パッドンはNo.20マシンでのエントリーとなる。
今季、中盤から調子を上げているヌービルは「コルシカは大好きだ。数年前にはIRCで優勝もしている、特別な思い出のあるイベントだからね」とコメント。
「去年は例年とは全く違う天候で、本当にトリッキーになり、結果にはつながらなかった。今年は、またいいリザルトを収めたい」
前戦は、0.1秒差でヌービルを押さえ2位フィニッシュを収めたソルドは「ドイツでポディウムフィニッシュすることは、とても重要だった。今年は、いいリザルトをたくさん収めてきたが、あと一歩でトップ3を逃すことが多かった」とコメント。
「だから、チームの母国戦でポディウムに上がることは特別だった。今は、自分の母国戦に向けて準備を整えているが、その前にまず、ツール・ド・コルスへの挑戦を楽しみたい。とても好きなラリーだからね。モチベーションは高まっている」
豪雨で荒れ模様となった昨年のコルシカを5位でフィニッシュしているパッドンは、前戦のドイツでも5位と、経験の少ないターマック路面で着実にスキルを高めている。
「昨年はひどい雨に見舞われたが、自分たちはまずまずの走りができた。ターマックでのドライビングは着実に進歩している。だから、ポジティブな期待をしているよ」とパッドン。
「今年また、同じようにステップを踏めればさらに上位に近づける。今季はここまで浮き沈みがあるから、シーズン終盤に向けて安定してコンペティティブでいきたいね」
i20 R5のデビューを前に、チーム代表のミシェル・ナンダンは「我が社にとって、とても重要な瞬間。世界のラリーステージで活躍したいという我々の目標の体現だ」と高揚を隠さない。
このコルシカでは既報通り、アッブリングの他に、2台のi20 R5がカスタマーエントリーしている。