アブダビ・トタル・ワールドラリーチームは、今週末のWRCツール・ド・コルスに、クリス・ミークとクレイグ・ブリーンの2台のシトロエンDS3 WRCでエントリーする。フィンランド戦では、優勝と3位、ダブルポディウムを果たしたコンビが、今度はツイスティなターマック戦に挑む。先週、2017年に投入するシトロエンC3 WRCの開発テストに参加したふたりは、25日にはコルシカ戦に向けてターマックテストを行った。
昨年のコルシカでは4位フィニッシュを果たしたミークは、2005年、2006年にもシトロエンC2スーパー1600でコルシカを走っている。ミークが今季、ターマック戦に参戦するのはこれが初めてだが、ポルトガルとフィンランド、今季2勝をマークしているミークには、チームも高い期待を寄せている。
「昨年はひどい天気だったから、マニュファクチャラーズ選手権でポイントを重ねることを目指した。4位に入ったことで、それは達成できたと思う」とミーク。
「今年は、もう少し穏やかなコンディションになって欲しいね。この週末はタフなものになると思う。金曜日は、いきなり50kmのステージから始まり、スプリットも確認できない。だから、まずはいいペースをつかまなくてはならない。今回の目標を語るのは難しいが、2017年に向けて準備をするために、できる限り走り続けたい。ポディウムでフィニッシュできたらとてもうれしいが、それ自体がゴールというわけではない」
一方、ブリーンは、IRC、ERC、WRC2とそれぞれで開催された中で、ここ4年間続けてコルシカに参戦している。しかし、WRカーでターマックラリーに参戦するのは初めてだ。
「このラリーは大好きだ。ナローでバンピーな道は、母国のアイルランドを思い起こさせるので、母国にいるような気分になれる」とブリーン。
「初めてWRカーで参戦するターマックラリーとして、最高の場所だと思う。ゼロからのスタートとなるが、チームも全力で支えてくれる。フィンランドのようにポディウムを狙うのは現実的ではないけど、トップ6でフィニッシュできたらうれしいね」