世界ラリークロス戦第2戦リッデンヒルでは開幕戦に続く連勝に挑んだペター・ソルベルグ。ファイナルではパスしようとしかけたタナー・ファウストとの接触でスピンアウトし、6位に終わった。
「挑むしかないんだ」とペターは悔いを見せない。「チャンスがあったから挑んだ。でもうまく行かなかったってことだ。この週末は勝てる速さは見せつけたが、小さなトラブルと、自分自身のミスも重なって、チャンスを活かせなかった」
予選前に行われる4回のヒートでは第1ヒートを制したものの、第2ヒートでは無線トラブルで勝ちを逃した。1回のレースでコースを6周するラリークロスでは、うち1回は大回りをするジョーカーラップに入らなくてはならない。この第2ヒート走行中に周回数が分からなくなったところに無線トラブルに見舞われた。
「ジョーカーには最終ラップで入ろうと考えていたんだけど、いつフィニッシュになるのか周回数が混乱してしまった。だから、ジョーカーに入った時にはもう遅くて、このヒートはもうフィニッシュしてしまっていたんだ!」とペターは状況を説明した。「タナー・ファウストにも同じことが起きたんだ。ラリークロスは緊張感に満ちた競技だから、こんなことも驚くくらい当たり前に起こるんだ」
この結果、ペターには30秒のペナルティが与えられ順位を落とした。それでも第4ヒートで再び勝利を収め、セミファイナルへ進出。ファイナルへの出場権を勝ち取った。ヒートで勝利を重ねたこともあり、ポイント争いでは2位につけている。
「リザルトは残念だけど、大きな目で見ればフィーリングとしてはとてもハッピーだよ。マシンは速いしコンペティティブだ。次は母国のノルウェー戦だから、もちろん楽しみにしているよ」
ドライバーズ選手権では、このリッデンヒル戦を制したアンドレアス・バックラッドがトップに浮上。2位のペターと共に、ノルウェー人2名が世界シリーズのポイントランキング1−2を占めて、母国戦を迎える。