WRCフランスはすべてのステージを終え、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが今季4勝目を獲得した。2位はヒュンダイのティエリー・ヌービル、3位はフォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンという順位となった。
この日はSS9〜10の2SSのみという構成。SS9は53.78kmとラリー最長のSS、SS10は10.42kmのパワーステージとなっている。SS9では先日のデイリタイアで先頭走者となったシトロエンのクリス・ミークのみがフルアタックを敢行し、SS2番手のヘイデン・パッドン(ヒュンダイ)に35.3秒差をつけるベストタイムを獲得した。後続のドライバーたちはリスクを避ける走りでその後ろに固まるかたちとなり、上位陣に順位の変動はなし。唯一、DMACKのオィット・タナックがフォード・フィエスタR5のエルフィン・エバンスをかわして10番手に浮上した。
ミークは続くパワーステージでもベストタイムを獲得。SS2番手にはミケルセン、SS3番手にオジエというオーダーとなった。これでオジエは総合2位のヌービルに46.4秒差をつけて勝利を獲得した。意外にもツール・ド・コルスでの優勝はこれが初めて。
総合2位はヌービル、3位にミケルセン、4位にフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラ、5位はシトロエンのクレイグ・ブリーン、6位にヒュンダイのヘイデン・パッドンという順位となった。
次戦は10月13日〜16日にかけて開催されるラリーRACCカタルーニャ。チャンピオンシップは首位のオジエが195点、2番手のミケルセンは127点となっており、次戦でオジエが4度目のタイトルを手中に収める可能性も出てきた。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | 4:07:17.0 |
2 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイ i20 WRC | +46.4 |
3 | アンドレアス・ミケルセン | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +1:10.0 |
4 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +1:35.6 |
5 | クレイグ・ブリーン | シトロエンDS3 WRC | +2:18.6 |
6 | ヘイデン・パッドン | ヒュンダイ i20 WRC | +2:36.1 |
7 | ダニ・ソルド | ヒュンダイ i20 WRC | +3:06.9 |
8 | エリック・カミリ | フォード・フィエスタRS WRC | +4:53.9 |
9 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +5:37.7 |
10 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | +6:26.6 |