世界ラリークロス選手権第10戦は10月2日、ビケルニエキ・ナショナルスポーツベースでファイナルが行われ、今季から世界RXフル参戦に挑んでいるセバスチャン・ローブ(プジョー208)が初優勝。今季初めて世界戦が開催されたラトビアでの、初代ウィナーとなった。また、ローブはWRC、WTCCに続き、史上初めて、3種の世界戦で勝利を飾ったドライバーとなった。
WRCで78回の勝利を誇るローブだが、世界RXで初めて決めた勝利に「本当に、本当に素晴らしい気持ちだよ」と喜びを表した。
「チームのみんなのためにも、うれしい。特に僕のチーフメカニックは、ラトビアの出身だからね。シーズンが始まった段階での僕の目標は勝利を飾ることだったが、初シーズンでそれを果たすのは大変な試練だということも分かっていた。でも、ここ数戦は、かなり近づいているという手応えを感じていたので、今日はこれまでの苦労が実った」
「世界RXは、とても雰囲気がよく、人々も温かい。今回は、ラトビアの大統領や首相も臨席されていて、感動的だ。コースもとてもよかった。タイヤも、このコンディションによく合っていたよ」
さらにチームメイトのティミー・ハンセンも3位に入り、チーム・プジョー・ハンセンがダブルポディウムを果たした。チームズ選手権でも、首位のEKSに8ポイント差の2位と、その差を詰めている。ドライバーズタイトル争いでは、選手権リーダーのマティアス・エクストローム(アウディS1)がファイナル2位でフィニッシュし、選手権リードを広げた。
タイトルの可能性に関して問われたエクストロームは「もちろん今はリードをしているが、今季獲得できるポイントはまだ60残されているので、決まるまでは戦いは終わらないよ!」とコメント。
「昨日は、一つの小さなミスが大きなコストにつながることが証明された。だから、残り2戦が終わるまでは、しっかりと足を地につけて戦っていく。次戦のエステリンクは楽しみだ。今年はあそこでテストも行っているので、自信も高まっているよ」
今季の世界RXは、残り2戦。次戦は10月14−16日にドイツのエステリンク。そして最終戦はその約1ヶ月後、南米アルゼンチンのオートドローモ・ロサリオで開催される。
世界RXラトビア ファイナル結果
1 S.ローブ(プジョー208) 5:27.665
2 M.エクストローム(アウディS1) 5:29.970
3 T.ハンセン(プジョー) 5:33.094
4 A.バックラッド(フォード・フォーカス) 5:38.769
5 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ) 5:42.416
6 T.ティマラザヤノフ(フォード・フィエスタ) 0:05.775