シトロエン・レーシングは、WRCフル参戦を再開する2017−18年のドライバーズラインナップとして、既に確定していたクリス・ミークに加え、クレイグ・ブリーン、ステファン・ルフェーブルの布陣を発表した。
今年4月から、2017年への復帰に向けて徐々に体制を固めてきたシトロエン・レーシング。新型マシンのシトロエンC3 WRCはこれまでにターマック、グラベル合わせて7回の開発テストを消化し、最終型も完成間近という。9月末には、パリ・モーターショーでC3 WRCコンセプトも発表し、10月16日の会期まで展示される。
1年間、フル参戦を見送ってまで体制固めに入ったチームが、ついにそのドライバーの布陣を確定。昨年末の段階で決まっていたミークに、ブリーンとルフェーブルのふたりの若手もチーム残留が決まった。シトロエンが常としてきた、才能ある若手ドライバーを発掘し育成するというポリシーを貫いた形だ。この15年間、シトロエンはセバスチャン・ローブ、セバスチャン・オジエ、ダニ・ソルド、ティエリー・ヌービル、エリック・カミリ、そしてミークと、数々の才能を見いだしてきた。
2017年の参戦は、まず2台体制でスタート。ミークを軸に、ブリーンとルフェーブルが交互に参戦するという。2人の参戦イベントは後日発表するとしているほか、できるだけ早い段階で3台体制への移行を目指すとしている。また、イベントによっては、アブダビ・レーシングのチェアマン、カリッド・アルカシミも4台目のC3 WRCでスポット参戦するという。
シトロエン・レーシングのチーム代表、イブ・マトンは「今後のドライバー選択には、シナリオがいくつもあった」とコメント。
「ミークは昨年末の段階で確定しており、チームのリーダーとしての存在となっている。ふたりの若手に決めたことは安易に選択したわけではないが、当初から考えていたこのイメージはシトロエンの方針にもとても合っていた。さらに、今季の活躍から、ブリーンとルフェーブルのポテンシャルを確信している。彼らは才能、モチベーション、そしてラリーに勝つための倫理観を持ち合わせている」
「シーズン序盤は、セカンドカーを交互に乗ってもらうことになるが、できる限り早くサードカーを毎戦走らせられるようにする」