ヒュンダイ・モータースポーツは、WRCチームの参戦ドライバーとしてティエリー・ヌービルとの契約を2年更新したことを発表した。これで、2017年のドライバーズラインナップとして、ヌービルと、既に2年間の契約合意に達しているヘイデン・パッドン、ダニ・ソルドの布陣が決まった。
2013年11月にヒュンダイ・モータースポーツがWRC参戦開始を発表した当初から、エース級の存在として活躍してきたヌービル。2014年には、メキシコでチームに初ポディウムを献上。さらにドイツでは初優勝をマークした。チームでのここまでの3シーズン、ヌービルは2勝、9ポディウムを果たし、うち1回は、前戦のツール・ド・コルスで獲得した2位だ。
ヒュンダイ残留が決まったヌービルは「ヒュンダイ・モータースポーツとの契約を2年更新できたことを、うれしく思う。その他の選択肢もあったが、このチームでいい流れを高めていくことが最も理にかなった決断のように思えた」とコメント。
「2017年は規定が変わり、WRCの新しい時代が始まる。チームがWRCデビューを果たした時から、特別な瞬間を共有してきた。ドイツでの初優勝は、自分のキャリアの中でもハイライトの一つだ。新しいマシンでさらに高い目標を掲げている来季、新しい章の始まりにワクワクしているよ」
チーム代表のミシェル・ナンダンは「ティエリーはチームにとって重要な存在であり続けてきたので、2年間の契約更新を発表できることをうれしく思う」とコメント。「ティエリーの将来については、いろいろな話が持ち上がっていた。もちろん、これもモータースポーツのゲームの一部だ。しかし、ともに戦い続けることになったことで、我々の結びつきの強さが証明された。これまで、たくさんのいい思い出とともに辛い思い出も分かち合ってきたが、全体としては一緒にいい成長ができている」
「これで、ティエリー、ヘイデン、ダニというドライバーラインナップが決まったので、2016シーズンをいい形で締めくくることを目指せる。そして、2017年マシンの開発にも専念できるね」