今季のERC最終戦となる第10戦キプロスラリー(ミックス路面)は10月8日、レグ2に設定された8SS・114.12kmの走行が行われ、序盤から首位にたったアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)がリードを堅守している。
レグ1の2SSで20秒以上の差を築いていたルキヤナクは、この日のステージでもギャップを広げていった。この日は最終ステージに、キプロスとトルコ間の国連緩衝地帯も通過するスーパーSSが設定され、その模様は地元キプロスのTVでも生中継で伝えられた。ここでルキヤナクはこの日6本目のベストタイムをマーク。1分35.5秒のマージンを築いて、ラルフ・サーマキス(シュコダ・ファビアR5)との選手権2位争いの最終決戦となる最終日を迎える。
「とてもいい一日だった」とルキヤナク。最終日は、地中海の沿岸を走るステージ、Love Cyprus Golden Stageも待っている。
「小さなミスが何度かあったくらいで、全体的に本当によかったし、楽しい一日だった。100%セーフモードには入っていないが、リスクを負わずにまずまずの速さで攻めている。マシンはとてもいいし、ステージは美しい。これを楽しめないのはもったいないね。明日のゴールデンステージに向けてタイヤをセーブしている。あそこでいい走りをしたいが、フィニッシュすることの方が重要だ」
その3位につけるのは、ERCジュニアチャンピオンの一年先輩であるサーマキス。ルキヤナクと選手権2位争いに挑んでいるが、前日はナイト走行に苦しんでルキヤナクとは1分以上引き離されていた。しかしこの日は本来の速さを取り戻し、SS3、SS6でステージウインを獲得。総合3位まで順位を上げている。
ERC2は、地元キプロスのクリストス・デモステノウス(三菱ランサーエボリューションIX)、ERC3は今季3勝目がかかるムラット・ボスタンキ(フォード・フィエスタR2T)がトップにつけている。
最終日となるレグ3は、4SS・67.42kmのステージが設定。最初の2本は、レグ1にナイトで走行した2SSを、今度は日中に走行する。
ERCキプロス レグ2結果
1 A.ルキヤナク(フォード・フィエスタR5) 1:39:00.3
2 M.グリエベル(シュコダ・ファビアR5) +1:35.5
3 R.サーマキス(シュコダ・ファビアR5) +2:17.1
4 D.ボッカ(シトロエンDS3 R5) +4:27.7
5 C.デモステノウス(三菱ランサーエボリューションIX) +4:35.1
6 チップス・ジュニア(三菱ランサーエボリューションIX) +6:46.7