フィンランド・ラリー選手権最終戦のタンペレで3位入賞を果たした新井大輝が、全日本ラリー選手権第8戦「M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 Supported by Sammy」への参戦を決めた。大輝は第6戦「モントレー in 嬬恋」に続き、MATEX-ZEUS RALLY TEAMのシトロエンDS3 R3-MAXをドライブする。
モントレーではSSタイムではライバルを圧倒した大輝だが、普段乗るフォード・フィエスタR5と異なる、R3マシン独特の難しさを感じていたという。
「R5とまではいかないんですが、このDS3もピーキーな特性を持っています。タイムを出すための走りが難しいマシンですね。応答性はすごく良いので、それをしっかりコントロールしたうえで、無駄のない挙動に納めるのが本当に難しい。でも、モントレーでは少しずつペースを上げることができたので、今回も同じよう感覚で走りたいですね」
スムーズで道幅の広いモントレーと比較すると、今回のハイランドはツイスティかつナローなステージも多い。
「モントレーよりもハイランドのステージの方が難しいです。とにかく狭いですし、ステージのリズムがコロコロ変わります。それに湧き水が出ている箇所もあるので、場所によってはマディにもなります。色々なところにリスクが潜んでいるラリーですね」
まったく環境の異なるフィンランドで学んだことを、今回のハイランドで実践することができるのか? 大輝は次のステップに向けて、ハイランドで自身の力を試したいと考えている。
「フィンランドでは本当にたくさんのことを学べたと思っています。もし僕が日本のラリーだけを走っていたら理解できなかったと思うんですが、フィンランドを走ったことで、色々な“気づき”が見つかるようになりました。育成プログラムでは、常にリスクを抑えながらスピードを上げることを頭において活動してきた自負があります。そして、そういった走りを環境の異なる日本で見せることが今回の目標です」