ラリーアルゼンチン、ラリー終了後の各ドライバーからのコメント。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
ヤリ-マティ・ラトバラ/総合優勝
「ラリーアルゼンチンで勝てて、もちろん興奮しているよ。フィンランド人がこのラリーを勝つのは久しぶりだ。セバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシアに競り勝ったことも最高。僕のコ・ドライバー、ミーカ・アンティラは特に難しいセクションでトラブルを避けるよう導いてくれた。この数週間、数ヶ月の間、自分たちで分析を重ねてきたことが、ここで報われた。チームのみんなにも感謝したい。いつでもポロを完璧にプリペアしてくれて、最初から最後まで全力で戦わせてくれた。このトリッキーなラリーで限界まで攻めて勝てたことは、自分にとっても大きな意味を持つ。タイトル争いにふさわしい力量が僕たちにもあるってことだからね」
セバスチャン・オジエ/総合2位
「今回のアルゼンチンのコンディションは、長年経験してきたなかでも特に難しかった。ドライバーにもマシンにもコンディションは著しくタフだったから、2位には満足している。素晴らしいパフォーマンスを披露したヤリ-マティを祝福するよ。勝利にふさわしい。時々、簡単に勝っているように思われることがあるから、どれだけ勝つことが難しいかを分かってもらえて実は喜んでいるんだ。終盤はグラベルがすごくスリッパリーでマディだったから、とにかくフィニッシュすることを目指すことにした。来年は、またアルゼンチンでポディウムのトップを目指すよ」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT ]
シトロエンDS3 WRC
クリス・ミーク/総合3位
「今回のアルゼンチンではいいリザルトを出すと決心していた。できる限り正確なドライビングでリスクを避けることに集中した。フィニッシュラインにたどり着くために、一秒一秒に気を配った。難しかったが素晴らしいリザルトだ。チームのみんなに捧げたい。僕のために全力を尽くしてくれたから、これでひとつ借りを返したよ!」
マッズ・オストベルグ/SS12でリタイア
「昨日の最後から2本目のSSで、キックバックを受けて右手を痛めた。痛みが残ったまま、今日も走行を続けていた。左手だけでドライビングしなくてはならず、とても危険だし、それに大きな痛みも感じていた。そのまま続けるのは賢明ではなかった。チームと相談して、最初のループを終えたところでリタイアを決めた」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合4位
「4位でフィニッシュしてこんなにうれしいことは、今までなかった。金曜日の最後のステージを走り切ることができず5分のペナルティを受けたので、とにかくできることをやるしかなかった。全力を尽くすことができたし、パフォーマンスには満足している。泥が多く霧まで出る中で、3位との差も縮めることができたので、結果的にはうれしい内容だ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ティエリー・ヌービル/総合5位
「今日最初のステージはあまり乗れていなかったので、ミスを避けるために慎重に行った。リピートのステージではとてもチャレンジングなコンディションになっていたので、マッドの中でできることを尽くした。泥が巻き上がって視界が悪くなったところもあった。マシンは順調で、トラクションも得られていたからコンディション変化にも対応することができた。チームもプロ意識を発揮していい働きをしてくれた。若いチームにとって、ここでのトップ5は素晴らしい成果だ」
[RK MスポーツWRT]
フォード・フィエスタRS WRC
ロバート・クビカ/総合6位
「長く、厳しいラリーだった。経験なく初めてここのステージに挑むことは、とてもチャレンジングだ。このスポーツに魔法など存在せず、経験を積むしかない。6位でのフィニッシュは、リタイアより何倍も素晴らしい結果だが、4位、2位に入れればもっといいね! もちろん、今は現実的にならなくてはならないし、僕もマチェクも、今週はとてもポジティブなドライビングができたと思う」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/総合7位
「確実に走りながら同時に速さを発揮することは簡単ではなく、僕にとっては文句なしに今年一番難しいイベントになった。新しいラリーを学ぼうとする時はリズムを築こうとするものだが、ここでは常に新しいことが出てくるので、それぞれにどう対応するかを常に学ばなくてはならなくなる。確かにストレスのたまる週末だったけど、今は修業すればするだけ将来に活きてくると分かっている。特にアクシデントもなく終えることができたのは、とても意義深い」
ミッコ・ヒルボネン/総合9位
「金曜日にミスをしてからは、とにかくいいペースでこのラリーをフィニッシュすることだけを目指し、それを果たすことができた。メカニックたちは本当に見事にマシンを修復してくれたから、そのおかげだ。できる限りドライビングをエンジョイして、いいタイムも出せた。パワーステージは今一つだったが、今日は誰かに譲るべきなんだろうなとも思っていた。霧は、いつも自信を持ってアタックできている。ノートに手応えを感じているし、コーナーに入るまでの距離も信用できるからね」