ラリーアルゼンチン、デイ1終了後の各ドライバーからのコメント。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
ヤリマティ・ラトバラ/総合首位
「今日はいい一日だった。特に50km超のステージではね。ポロにはすっかり慣れて、ステージを楽しめるようになった。隣で最高の仕事をしてくれたミーカには、心から感謝している。ライバルたちが苦戦していることから、今年のアルゼンチンがどれだけ難しいかが分かる。今日はまるでアクロポリスのようだった。速さだけでなく、自分が限界まで攻められるかの勝負。首位には立ったがまだ先は長い。明日もベストを尽くすことに集中する」
セバスチャン・オジエ/総合2位
「予想通り、タフなスタートになった。でも初日を終えての自分の順位には満足している。いい走りができたし、特にライバルが何人も脱落している。今日の最後のステージはグリップに手こずったくらいで、トラブルなしだった。厳しいコンディションでもポロR WRCはいい動きをしてくれている。ヤリマティとの17秒差は気にしていない。土曜日には詰められると思っている」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT ]
クリス・ミーク/総合3位
「 最高の一日だった。ステージは難しく、手を抜くことなんてできなかった。ミケルセンとヌービルがストップしているのを見て、自分のポジションを維持するために肩の力を抜いた。午後は、他はハードを履いたけど僕たちはソフトで行った。かなりいい走りができたと思う。明日は同じ戦略で、確実にミスを避けるように努めていく」
シトロエンDS3 WRC
マッズ・オストベルグ/SS2でデイリタイア
「今日最初のステージ、スタートから16kmの辺りで、右コーナーの後に小さなジャンプがあった。リアが少し浮き上がって、フロントのシャフトから着地し、ラインを外れた。マシンが石にヒットして左フロントのホイールとサスペンションが破損したんだ」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/総合4位
「正直、すごく難しい一日だった。すごくトリッキーで、かなりラフな場所もあった。気を使ってばかりでストレスもたまったけど、リタイアリストを見ればこれが正解なんだと思う。僕たちの今回の目標は結果ではないから、リザルトはあまり気にかけてはいない。自分のペースに集中して、チャレンジングなステージの経験をできるだけ多く積むことを目指すよ」
ミッコ・ヒルボネン/SS2でデイリタイア
「自分のミスだ。コーナーでこんなミスをしたことは、これまでなかったと思う。とても短い全開の右コーナーで、なんらかのミスをしたんだ。僕は全開だと思ったが、明らかに違った。30mの短いストレートの後に、タイトな左コーナーがあるだけだった。速度が高すぎて、コーナーでストップできなかった。外側にコンクリートの壁にヒットし、マシンが激しくダメージを負った。僕側のミスだ。マシンを直してくれたメカに、心から感謝しているよ。明日は万全の形で再スタートできる。スローダウンなんかしないよ。全開で攻めてポイントを目指し、パワーステージでどこまでいけるかやってみる」
[RK Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
ロバート・クビカ/総合5位
「この難しいステージで、経験も少ない僕としては、とてもいい一日だったと思う。思い通りにヘアピンを曲がることができないのは本当に悔しいけど、力量以上のことはできないし、タイトコーナーではできるだけタイムロスを抑えなくてはいけないんだ。最優先はフィニッシュすることだから、今日の出来は上々。まだ2日残っているから、この調子を続けていかないとね」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/SS5でデイリタイア
「本当に残念だ。マシンの調子もペースノートもよく、リズムもつかんでいた。リスクも負いすぎてはいなかったが、それでも速すぎた。上位まですぐのところにつけていて、チームメイトとのバトルにも食い込んでいた。残念ながら今日最後のステージのフィニッシュまで数kmというところで、オルタネーターのベルトが緩んでしまった。とにかくアンラッキーだった」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ティエリー・ヌービル/SS5でデイリタイア
「最近この周辺に降った雨で荒れた路面でも、クリーンなスタートができた。あまりプッシュはしないと決めて、日中サービスまでは4位を守ることができた。午後になってSS5で突然パワーがなくなり、ダメージが大きくなることを避けるためにストップした。今日最後のステージで止まらなくてはならなかったのは、本当に悔しいが、これも試練だ。明日、再スタートできれば、またペースを取り戻すよ」
ダニ・ソルド/SS5でデイリタイア
「本当に残念で、ストレスのたまる一日だった。今日の序盤まではとても乗っていて、マシンにも自信を持っていた。まずインタークーラーパイプのトラブルが始まり、エンジンパワーが制限された。まだSS2だったので、タイムロスも大きかった。ロードセクションで直そうとしたができなかったので、そのままの状態でSS3のロングステージを走り切った。日中サービスでメカニックたちが直してくれて、SS4マニホールドにトラブルが発生して、リタイアしなくてはならなかった。i20 WRCは、アルゼンチンの厳しいコンディションに初めて挑むので容易には行かないが、まだ競技は2日間残っている」