ラリーGB、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント。初日に大きく後退したミケルセンと選手権2番手を争うヌービル。しかし、同じく選手権2番手に可能性を残しているパッドンも上位を狙う。チームメイト同士のポディウム争いへの注目が高まってきた。
*()内は総合順位の前日比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
「全体として、今日はとてもハッピー。これ以上、いい出来はないよ。アドバンテージの少ない走行順の中でできる限りを尽くした。ウェールズのコンディションでは、ソフトでも少し固すぎると分かっていた。だから、日曜日にオットよりも上でフィニッシュするために、できるだけリードを広げておきたかった。ライバルよりもハードなコンパウンドだったので、タイヤ変更することなく100kmもステージを走ることに何の問題もなかった。明日は間違いなくエキサイティングになるよ。オットは、ウェールズでは速いからね。でも、フォルクスワーゲンのマニュファクチャラーズタイトルを絶対に決めたい。できれば優勝でね」
ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合8位(↑)
「ドライビングに関しては、今日はよかった。昨日のようにすぐにスピードを出せたので、失ったタイムを取り戻そうとしていた。もちろん、総合順位で上げられる幅は限られているが、それでもマッズとの差を1分以上詰めたので、明日は7位の彼をかわして、チームのためにマニュファクチャラーズ選手権争いに貢献したい」
[DMACK WRT]
フォード・フィエスタRS WRC
「午前中はよかった。セブに追い付くのは大変だが、プッシュを続けていった。SS15は順調だったが、コンディションの関係でタイムをロスした。かなりハードにプッシュはしていた。今日はエンジョイしやすかったよ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
「速くスムーズな走りができて、いい1日だった。デフィの1回目は少し難しかった。イン側のバンクに引っかけてステアリングを失い、リズムを崩した。幸い、それ以上悪いことにはならなかった。霧のコンディションではかなりロスしたが、それ以外は順調。その後のステージではベストタイムをマークしたし、3位との差も広げることができた。午後はペースをコントロールすることに専念した。明日ポディウムが狙えるならもちろん挑むが、その前にやらなきゃならないことがまだ残っている」
ダニ・ソルド/総合6位(=)
「勢いを感じるラリーにはなっていない。ステージは素晴らしいしエンジョイしているが、純粋にペースをつかめないでいる。コンディションは難しいが、去年よりも格段にいい。ただ、この週末は噛み合っていないだけだ。自分とマシンの力を引き出せるようにがんばっていく。上位との差は大きすぎるので、明日はクリーンな走りでポジションキープを狙うしかない」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合4位(=)
「今日は日中サービスもリモートタイヤゾーンもないので、慎重な戦略で行かなくてはならなかった。午前は自信をつかむのに少し苦戦した。タイムはあまりロスしなかったが、少し運を引き寄せることが必要だった。自分の本来のスタイルからドライビングを合わせなくてはならなかったので、そこに一番苦労した。セッティング変更を行ってフィーリングはよくなったが、トラクションは足りないままだった。ティエリーとのポディウム争いは、ギャップも少なく接戦だ」
[アブダビ・トタルWRT]
シトロエンDS3 WRC
「午前に起きたことは、通常ではあり得ない。最初のステージの後、ロードセクションでスローパンクした。SS10の後でも同じことが起きた。どうしてこんなことになるのか分からないが、いずれにしてもこれが後に響いた。プッシュは続けたが、タイヤが4本しか残っていない状況を考慮しなくてはならなかった。それ以外は、まずまずの内容だったと思う」
ステファン・ルフェーブル/総合9位(=)
「ベストを尽くして、このコンディションでの走りを成長させた。セットアップは昨日よりも格段によくなったが、トラクションが少し気になった。1kmあたりのタイム差についてはクリスと少し差が縮まったし、それが僕には大切なこと。特にドラマもなく、速いセクションでも気持ちよく走れた。これもポジティブな一面だ。もっと上位に近いところで走りたいけど、今は一歩ずつ、だよ!」
カンタン・ジルベール/総合17位(↓)
「上位との差を少しずつ詰めているが、今日は浮き沈みが激しい展開だった。午前中は不安定な要素が多く、SS10は霧が出ていて、自分たちのペースノートが場所によっては楽観的すぎるところがあった。2ループ目はよくなったし、ミスなく走れたことがうれしい。上位のタイムを見ると悔しいこともあるが、今は自分の目標に専念するべきだ」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
「雨、泥、霧と、今日もいわゆるウェールズラリーGB、という1日だった。レッキの時は完全にドライだったが、今日はまったく違っていた。フルウェット、霧に包まれて、トリッキーだった。午前は(コ・ドライバーの)オーラが100%の調子ではなかった。SS中にノートを読むのも少し変な感じだった。どうも、昨日、蛇に左手を噛まれたのがよくなかったらしい。リグループで医師のところに連れて行き、薬を飲んで少し休んだら気分もよくなったようなので、よかったよ」
エリック・カミリ/総合10位(↑)
「いい1日になった。もちろん簡単ではなかったが、昨日タイムロスをしたので、堅実にステージを学ぶことに専念した。プッシュした時にはマッズやクリス、ダニとも競ることができたので、うれしいよ。もちろん、セバスチャンやオットのようなペースが出せるようになるには、まだ先は長いが、来年に向けていいステップになる」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
「今日は、またリズムをつかみ直すことに専念した。金曜日はほとんどリヤ駆動だけでの走りになったので、まず4輪駆動での感触をつかみ直さなくてはならなかった。徐々にいいタイムも出せるようになった。午後はドライビングスタイルを少し変えなくてはならなかった。午後はコンディションがよりスリッパリーになって、ラインを変えなくてはならなかったからね。これもラリーGBの難しさだ。明日は、パワーステージでアタックして、選手権2位争いのためにできる限りポイントを獲りたい」