開催中のWRC英国戦、Mスポーツのマッズ・オストベルグとコンビを組むコ・ドライバーのオーラ・フローネは、デイ2の朝から体調不良に悩まされていた。
原因と見られるのは、蛇。デイ1の午後、マシンの作業を行わなくてはならない事態となったため、フローネはマシンの車輪止め代わりになる石を探していたという。
「壁にいいのを見つけたので、左手でそれを引っこ抜いた。特に何も感じなかった」とフローネ。
「そのステージの後、マッズに気分がよくないと伝えたんだ。親指が引きつる変な感じがして、それがだんだん悪化していった。夜、ラリーのPRイベントが行われるチェスターに着いた時は本当に気分が悪くなり、左手が腫れて大きくなっていた」
フローネはひと晩寝れば落ち着くだろうと考えていたが、デイ2の競技が始まっても体調は万全ではなく、オストベルグもフローネのノートコールがいつもと違っていたとコメントしている。
フローネはその後、日中のリグループでドクターの診察を受け薬を処方され、その後は落ち着いたという。フローネの左手の原因が蛇に噛まれたものなのか定かではないが、オストベルグは、おそらく蛇だろうと確信している。
「自分の経験から、蛇に噛まれた時はこんな感じになるんだ」とオストベルグ。
「ノルウェーにも毒蛇がいるが、命に別状はないと思う。少し熱が出て、頭がもうろうとするんだ。まさにそんな症状だったよ」