今週末開催されるWRC最終戦のラリーオーストラリア。ヒュンダイ勢は、3人のドライバーがいずれもドライバーズ選手権における2位獲得のチャンスを残している。
前戦ラリーGBでは、ヒュンダイ・モータースポーツのマニュファクチャラーズ選手権2位が確定。しかし、セバスチャン・オジエがタイトルを決めた後のドライバーズ選手権は、2位争いが激しさを増しており、2位から5位が24ポイント差。この中には、ティエリー・ヌービル、ヘイデン・パッドン、ダニ・ソルドと、ヒュンダイ勢のレギュラー3人が揃って食い込んでいる。
今季のヒュンダイ勢は、優勝2回、さらにポディウム9回と、参戦以来最も成功を収めている。しかし、このオーストラリアでは未だにポディウムをマークしていないため、この点についてもチームは大きな目標として掲げている。
今季後半から絶好調が続くヌービルは、前戦ラリーGBで、選手権単独2位に立って最終戦を迎える。親友でもある3位のアンドレアス・ミケルセンとは14ポイント差だ。
「オーストラリアは大好きなイベントだし、今年は最終戦でもあるので例年以上に特別な一戦」とヌービル。
「ラリーGBとは全く異なるコンディション。人にもマシンにも、違うチャレンジとなる。このラリーで選手権2位争いができるのは最高だよ。今シーズンを有終の美で飾りたいね!」
前戦GBでは、ヌービルに12秒差でポディウムを逃したパッドン。母国にも近いオーストラリアでは、今季初優勝をマークした勢いを再燃させたいところだ。
「オーストラリアは、母国ニュージーランドにも近い特別なイベント。たくさんの応援がニュージーランドから来るし、オーストラリアの人も応援してくれるかもしれないね」とパッドン。
「選手権ではとてもいい位置につけているので、望みを高く持っている。必死でプッシュしていくよ。ここのステージや路面は、とても好きだ。優勝に挑んでいきたい。最高の走りを見せたいね」
オーストラリアでは、今季3度目のポディウムフィニッシュを狙うソルド。GBでは厳しい内容となったが、優勝争いを展開したスペイン戦での勢いを取り戻したい構えだ。
「またオーストラリアに来るのが、本当に楽しみだった」とソルド。
「ラリーをするのに最高の場所だし、選手権の最終戦を飾るのにふさわしい。ウェールズでは本領を発揮することができなかったから、雪辱を晴らしたい。ドライバーズ選手権でも激戦に絡んでいるので、この最終戦はエキサイティングになるよ!」