ERC第5戦イプルーラリーで、選手権リーダーのクレイグ・ブリーン(プジョー208 T16)がリタイアし、第2戦から続いていた連勝がストップした。
初日首位につけたブリーンは、2位のブライアン・ブフィエ(シトロエンDS 3 R5)とのわずか4.4秒だったマージンを、レグ2に入ってから広げていくが、SS11でパンクを喫し、ついにブフィエに首位を明け渡してしまう。そして続くSS12、今イベント最大の山場である最長ステージ、ホルベック(23.23km)で、ドラマは起きた。
コースからスリップオフしたブリーンは、草地に突っ込んで30秒をロス。その際、ラジエターに草が詰まったことにより水温が155度まで上昇したために、再始動ができなくなり、痛恨のリタイアを喫してしまった。
「左コーナーへの進入が速すぎた」とブリーン。「それほど深刻ではないようだったが、水温が上がり始めたのでフロントに詰まっていた草を取り除くために停車した。でも、ラジエターの後ろが詰まったままになっていたらしく、SSのフィニッシュに着いた時には水温は下がっていたがダメージは広がってしまった」
ブリーンはレグ1トップによるボーナスポイントを獲得しており、選手権争いでは首位を死守している。