11月30日のワールドモータースポーツカウンシルでは、ERCも全8戦からなる2017年カレンダーの承認を受けた。
2017年カレンダーは、6〜8戦の参戦で収めたいというドライバーやチームからのフィードバックを受け、グラベル戦とターマック戦をそれぞれ4戦と、バランスを保つ構成を目指したという。さらに、コスト削減の観点から、タイトル争いはベスト6戦でのポイントが対象となる。
若手育成の目的で設定しているERCジュニアはフォーマットを変更し、年齢や経験に応じて、27歳以下(U27)と28歳以下(U28)、ふたつの部門に分割。U27は、2017年1月1日時点で27歳以下のドライバーが対象となり、車両はR2、タイヤはピレリとなる。6戦中、ベスト4戦のポイントが対象となり、シリーズ王者には、2018年のU28参戦資金として10万ユーロが贈られる。U28は、ラリーのヒエラルキーで次の段階へのステップアップを目指すドライバーを支援するもので、28歳以下のドライバーが対象、R5マシンを使用する。ポイント対象は同じく6戦中ベスト4戦。チャンピオンには、2018年のWRCヨーロッパ戦にP2ドライバーとして2016年スペックのWRカーで参戦する権利が与えられる。
また、これまでERC1、ERC2、ERC3にそれぞれ設定されていたERCチームズ選手権は、ひとつのタイトルに総括。4WD、2WDのマシンを組み合わせて最大3台ノミネートし、各戦でベスト2台のポイントを獲得することができる。ポイントは、4WD、2WDそれぞれに分けて与えられるため、1チームが1戦で獲得できる最大ポイントは50(4WD、2WD各部門でトップフィニッシュした場合、各25ポイント)となる。
2017年ERCカレンダー
第1戦:アゾレス(ポルトガル、グラベル) 3月30日‐4月1日 *J
第2戦:カナリアス(スペイン、ターマック) 5月4-6日 *J
第3戦:アクロポリス(ギリシャ、グラベル) 6月2‐4日
第4戦:キプロス(ターマック&グラベル) 6月16-18日
第5戦:ジェシェフ(ポーランド、ターマック) 8月3-5日 *J
第6戦:ズリン(チェコ、ターマック) 8月25-27日 *J
第7戦:ローマ(イタリア、ターマック) 9月15-17日 *J
第8戦:リエパヤ(ラトビア、グラベル) 10月6-8日 *J
*J=ERCジュニア