ダカール2017年大会は1月2日に競技スタートを迎え、チーム・プジョー・トタルは慎重な滑り出しを見せた。この日は、トラブルフリーの走りで、4クルー全員がトップ12圏内でアルゼンチンのオーバーナイトパルクフェルメに到達した。
2017年大会の第1レグは、ナローなショートステージ(39km)。4台のプジョー 3008DKRのクルーは、パラグアイから南下し、アルゼンチンのレシステンシアに設けられた今大会最初のオーバーナイトパルクフェルメに到着した。イベント史上、初めて訪れるパラグアイ(ダカールラリーとしては30番目の訪問国)は、走行距離こそ短いが、緊張感の高まる区間になると見られていた。チーム・プジョー・トタルの4クルーは、開幕ステージがいかにトリッキーだったかを伝えているが、いずれも大きなトラブルなくこの日を終えた。
この日記録されたタイムにより、火曜日のステージの走行順が決まる規定となっている。プジョー 3008DKRは、レシステンシアからサンミゲル・デ・トゥクマン間を走る翌日のルートを、4番手、6番手、8番手、12番手からスタートする。803kmにおよぶこの日のレグのうち、競技走行区間は275kmという設定となっている。カルロス・サインツ(#304 プジョー 3008DKR)
Stage 1:4番手 / 総合:4番手
「今日の開幕は、トラブルもなく順調だった。それでも、簡単ではなかった。ナローな区間があるかと思えば、非常にバンピーなところもあった。パラグアイは順調に進み、すでにアルゼンチンに入った。ここの人々は、ダカールの大ファンになってくれたので、我々を熱烈に歓迎してくれる」
セバスチャン・ローブ(#309 プジョー 3008DKR)
Stage 1:6番手 / 総合:6番手
「すべて順調だが、今日のステージはかなり複雑で、自分のドライビングスタイルにはあまり合わなかった。路面も、マシンにはあまり合わなかった。ハイスピードで、ナローで、かなりラフ。あまりリスクを負わずに、慎重な走りをすると決めた」
シリル・デプレ(#307 プジョー 3008DKR)
Stage 1:8番手 / 総合:8番手
「かなり張り詰めた1日だった。17回目のダカールだが、今日の走りは思い出せる限りでは最もトリッキーなスタートだ。ステージの序盤3kmはとてもツイスティで、雨によるダメージもあったのでタイムロスする可能性が高かった。一番重要だったのは集中力を保つことだったが、ここのところ天気が悪かったので、この先数日間では道を正確に読むことが一番大変な試練になると思う。3008DKRをドライブするのは楽しいが、ミスをしないようにするためには、冷静さを保つことが重要だ」
ステファン・ペテランセル(#300 プジョー 3008DKR)
Stage 1:12番手 / 総合:12番手
「今日のショートステージは、ブラジルのセレトースラリーを思い起こさせる。競技での走行は6カ月振りなので、特に慎重な走りをした。いいペースをつかむのが難しく、まったくリラックスできなかったので、ミスをしないように大きな余裕を持った。ちょっと大きすぎてしまったね! 明日は、もっと気合いを入れないと。一番手から走行するのは楽ではなく、クワッドバイクがつけた轍の中を走らなくてはならなかったが、それほど大きな問題ではなかった。上位との差はまだ小さいし、現時点ではマシンが順調だということが一番だ」