ダカールラリー2017は12日目(1月13日)、ステージ11の走行が行われた。競技区間は、サンフアンからリオ・クアルトを走る759km、うち競技区間は292km。
今大会最後の砂丘を含む本格的なロングステージを迎えたこの日は、順位に影響を与えることのできる最後のチャンス。ステージ後半がWRCスタイルの性格だったことも後押しとなり、WRC9連覇を誇るセバスチャン・ローブ(プジョー 3008DKR)がステージウィンを獲得した。
この日は、オーランド・テラノバ(MINIジョン・クーバー・ワークス・ラリー)、ジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)がローブのタイムに続いた。しかし、ローブは総合順位ではチーム・プジョー・トタルのチームメイト、ステファン・ペテランセルをかわすことはできず、ペテランセルの13回目のダカール制覇が濃厚となってきた。またローブ、シリル・デプレと、プジョー勢のポディウム独占も目前に迫っている。
「ステージは勝ったが、もっと差をつけたかった」とローブ。
「全力を尽くして前半ではいいタイムも出せたが、後半の序盤でパンクをしてしまった。素晴らしいバトルになっているし、秒差での争いだった。ベストを尽くしたよ」
「明日のラリー最後のステージは、かなり短い。今晩、戦略を立てる。何が起きても不思議ではないが、3008DKRはここまで順調に走ってきているので、手応えはあるよ」
日本勢では、日野チームスガワラの2台は菅原照仁が総合8番手、菅原義正が総合26番手で排気量10リットル未満クラスの1-2を維持している。チームランドクルーザー・トヨタオートボデーのクリスチャン・ラビエルと三浦昂も、レグ10を終えた時点で市販車部門の1−2体制で後続との差を広げている。
競技最終日となるステージ12は、リオ・クアルトからブエノスアイレスを走る786km、うち競技区間はわずか64kmで大きな難関はないコース。長いリエゾンを走り切った先には、ブエノスアイレスでのポディウムセレモニーが待っている。
2017年ダカールラリー総合順位(Stage11終了時点/Car)
1 S.ペテランセル/J-P.コトレ(プジョー) 28:20:16
2 S.ローブ/D.エレナ(プジョー) +5:32
3 C.デプレ/D.キャステラ(プジョー) +32:54
4 N.ロマ/A.ハロ(トヨタ) +1:15:41
5 G.ドゥビリエ/D.フォン・チチェウィッツ(トヨタ) +1:49:37
6 O.テラノバ/A.シュルツ(MINI) +1:51:40