WRCメキシコ:オジエ、ラトバラが盤石の走り – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCメキシコ:オジエ、ラトバラが盤石の走り

 

WRC第3戦ラリーメキシコは競技3日目を終了。この日はSS12〜SS18、計7本のステージを走行する。2SSを走った後サービスを挟み、5SSを一気に駆け抜ける構成。午前中には53.69km、午後には43.06kmという長距離ステージが含まれている。長距離ステージではタイム差をつけやすいが、タイヤマネジメントはもとよりリスクを避けながらのドライビングが求められる。

オープニングとなったSS12はフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエ、ヤリ‐マティ・ラトバラ、2日目にリタイアしたアンドレアス・ミケルセンが1-2-3フィニッシュで安定の強さを発揮。シトロエンのマッズ・オストベルグ(シトロエン)は左リヤサスペンションを破損した状態でSS5番手タイムを記録。オストベルグはSS走行後にマシンの修復を試みるも、最終日のラリー2での出走を決めてリタイア、総合2番手の座をラトバラに明け渡すこととなった。

続くSS13はこの日最長の53.69km。オジエとラトバラはSS3番手に15秒以上の差をつける快走を披露しリードを広げる。一方、ミケルセンはステージ10km地点付近で横転、再びリタイアを喫することとなってしまった。ミケルセンと同じくラリー2規定で復帰していたフォードのロバート・クビカもクラッシュし戦線離脱。クルーにケガはないものの、後の発表ではロールケージにまでダメージが及んでいるため再出走は不可、クビカはメキシコをリタイアで終えることとなった。

また、このステージでヒュンダイのティエリー・ヌービルがフォードのエルフィン・エバンスをかわして総合3番手に浮上。トップ2台とは3分以上の差が開いているため、総合3番手争いがにわかに熱を帯びてきた。

ラリーは昼のサービスを挟んで午後のステージへ。各車ともハードコンパウンドを装着し、スペアは1本。ヒュンダイとシトロエンのクリス・ミークはスペアを2本積んでスタートした。フォルクスワーゲンの2台は危なげなくSS14-15ともに制覇。前戦スウェーデンに引き続きの1-2フィニッシュも視界にはいってきた。また、前日のリタイアで総合10番手と出遅れていたフォードのミッコ・ヒルボネンはセッティング変更が奏功しペースアップ。フォルクスワーゲンのふたりに続くタイムを安定して刻み、午後のステージではSS3〜4番手を連発し存在感を示した。

ヌービルとエバンスの総合3番手争いは、ヌービルがSS18以外のステージすべてでエバンスを上まわる走りを見せ、最終的にその差を47秒まで広げている。ヒュンダイ初の表彰台獲得に向けて、最終日4SSの80.22kmを残すのみとなったが、最終日にはラリー最長の55.92kmというロングステージが設定されており、どのドライバーにとってもワンミスが命取りになる可能性が高いと言えるだろう。

【SS18後暫定総合順位】
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン)3:36:42.2
2:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)+1:00.3
3:T.ヌービル(ヒュンダイ)+4:37.0
4:E.エバンス(フォード)+5:24.0
5:M.プロコップ(フォード)+8:02.5
6:B.ゲラ(フォード)+10:33.6
7:C.アトキンソン(ヒュンダイ)+12:18.3
8:M.ヒルボネン(フォード)+16:09.4
9:K.ミーク(シトロエン)+17:18.9
10:Y.プロタソフ(フォード)+17:35.0



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