ヒュンダイ・モータースポーツは、WRCチームのドライバーとしてヘイデン・パッドンと契約を結んだことを発表した。コ・ドライバーのジョン・ケナードと共に、6月のイタリアを皮切りにオーストラリアを含むWRC7戦に参戦する。メインチームとは別途、ヒュンダイ・モータースポーツNからのエントリーとなる。
ポッサム・ボーン以来初めて、ニュージーランド人としてラリーの国際舞台で活躍を続けるヘイデン・パドン。2011年にPWRCタイトルを獲得した後、WRC2やWRカーでのスポット参戦など活動を続けてきたが、シーズンの半分近くをWRカーで参戦するビッグチャンスは始めて。現在はフランクフルトに在住しており、4月には、i20 WRCでの初テストに臨むほか、メキシコではレッキに参加する予定だ。
「今年、ヒュンダイ・モータースポーツからWRC7戦に参戦できることを、心から誇りに思う」とパッドン。「こんなに士気が高まっている時期にチームの一員となれるのは、願ってもない機会。自分たちの実力を見せるチャンスだし、2015年に向けて続いていく開発の力になれるよう、全力を尽くすよ。チームのように、僕もWRCでの成功を目指して修業中の身。経験豊かなスタッフやドライバーたちと一緒に仕事ができるなんて、最高だ」
チーム代表のミシェル・ナンダンは「WRCに投資をしているマニュファクチャラーのひとつとして、ヒュンダイ・モータースポーツはこの選手権の将来を支援していきたいと考えている。こうした理由から、ヒュンダイ・モータースポーツNとして、もう一台をスポット参戦させることを決めた。ヘイデンは現在のWRC界の中でも、才能あるドライバーのひとりであり、彼ができる限り高いレベルに到達できるよう我々も全力で支援する」とコメント。