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WRCスウェーデン:ラトバラ、今季初勝利!

 

WRCスウェーデンはすべての日程を終了。フォルクスワーゲンが1-2フィニッシュを達成し、ヤリ‐マティ・ラトバラが今シーズン初勝利を収めた。2位はアンドレアス・ミケルセン。3位にはシトロエンのマッズ・オストベルグが入っている。

ラリー最終日は4つのステージを2回ループする構成。SS走行距離は142.16kmと、ラリー全体のなかで最長となる1日だ。首位ラトバラと2番手のミケルセンはわずか3.6秒と僅差。ラトバラは一気にスパートをかけ、最初の4SSすべてでトップタイムを出す快走を披露。SS18ではミケルセンがコースアウトし右フロントサスペンションを傷めたこともあり、1ループ目最後のSS20を終えた段階でふたりの差は42.7秒に広がっており、もはやラトバラを脅かす存在はいなくなった。

この時点で総合2番手ミケルセンの背後には、シトロエンのオストベルグが16.6秒差で迫っていた。続くSS22(SS21はキャンセル)でオストベルグは一番時計、一方のミケルセンはSS3番手タイム。その差は11.6秒に縮まり、オストベルグがミケルセンを射程に捉えた格好だ。ミケルセンは「マッズのプレッシャーを感じているが、これは乗り越えなければならない」と決意のコメント。SS23ではミケルセンがオストベルグを2.2秒上まわり、差を13.8秒まで押し戻した。残すは最終SS、パワーステージのみ。

パワーステージとなるSS24は、SS20の再走ステージ。ここでオストベルグは渾身のトップタイム。自身初のパワーステージ制覇を成し遂げボーナスポイント3点を獲得した。ミケルセンはSS7番手タイムとなったが、オストベルグとの差はきちんとキープし、うれしい2位初表彰台を獲得。オストベルグは健闘及ばず3位でラリーをフィニッシュした。また、パワーステージで2番手タイムを出したラトバラは、ミケルセンとの差をさらに広げて今季初勝利を獲得。ドライバーズ選手権でも6位に終わったオジエを上まわり、トップに立つこととなった。

4位はパワーステージ3番手のミッコ・ヒルボネン、5位にはオィット・タナックとフィエスタ勢が名を連ねた。6位はセバスチャン・オジエ。この日も驚異的な追い上げを見せ、9番手からの浮上を果たした。

次戦は第3戦、3月6〜9日に開催されるメキシコ。2000メートル級の高地で開催されるため、エンジンに厳しい一戦として知られる。昨年の勝者はフォルクスワーゲンのオジエ。

【スウェーデン暫定総合順位】
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)3:00:31.1
2:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+53.6
3:M.オストベルグ(シトロエン)+59.5
4:M.ヒルボネン(フォード)+2:26.9
5:O.タナック(フォード)+3:00.5
6:S.オジエ(フォルクスワーゲン)+4:29.9
7:H.ソルベルグ(フォード)+4:47.5
8:P.ティーデマン(フォード)+5:38.2
9:C.ブリーン(フォード)+8:55.4
10:K.ミーク(シトロエン)+11:18.0



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