18年振りにWRCへと戻ってきたトヨタ。“2017年は学びの年”としながら、ほんの少しのターマックテストしかできていなかったヤリ‐マティ・ラトバラが2位表彰台を獲得したことは、関係者に大きな衝撃を与えた。
wrc.comは、チーム代表のトミ・マキネンがカレンダーで唯一のウインターイベントである第2戦ラリースウェーデンにすでに焦点を定めている、と報じている。
「ターマックでのテストはほんの僅かだったが、グラベルの上では我々は15,000kmのテストを完了し、このコンディションには大きな経験を持っている。ヤリ‐マティはスウェーデンを想定した5日間の雪道テストを行っている。彼はヤリスWRCに満足し、自信を持っていたよ」とマキネン。
「スウェーデンで表彰台を狙って戦うことは、とても現実的だ」
ユホ・ハンニネンは金曜日にクラッシュするまで3番手につけ、マキネンの期待をはるかに上まわるデビューを披露した。
「我々は、自分たちがどのような位置にいるのかを確認するためにここに来て、いきなり木曜日の夜にはそれを知ることになった。驚くべきことにすべてが完璧。そう、本当に完璧だった」
ラトバラは小さなトラブルを抱えながらも粘り強く走り切り、チームに2位フィニッシュをもたらした。彼自身にとっても、昨年7月のフィンランド以来となる表彰台だ。
「素晴らしい気分だ。新車での最初のラリーで、2位よりも素晴らしい結果なんて想像もできない。これ以上ない結果だ。トミはこのクルマを作るためにこのチームと、そのために必要なモチベーションを作り上げたんだ。彼ほんとうに素晴らしい仕事をした」
マキネン率いるトヨタWRCチームの第2戦、ラリースウェーデンは現地時間2月9日20時08分(日本時間2月10日早朝4時08分)に、カールスタッドのスーパースペシャルステージで開幕する。