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【トヨタWRC速報】ラトバラがデイ3の最終SSで首位浮上「マシンもチームも日々良くなっていく」

©TOYOTA

2月11日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリースウェーデンの競技3日目がスウェーデンのトルスビーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合トップに立った。また、前日リタイアのユホ・ハンニネンは、修復されたマシンでラリー2規定に基づき再出走し、総合23位でデイ3を走り終えた。

ラリースウェーデンのデイ3は、トルスビーのサービスパークの東側エリアで6本のフォレストステージを走行し、その後カールスタッドでのスーパーSSを経てサービスパークに戻るという設定。全部で7本、計125.38kmのSSが予定されていたが、SS9の平均速度があまりにも高すぎたため、その再走ステージとなるSS12はキャンセルされることとなった。デイ2を終え2位につけていたラトバラは、スタッドタイヤの摩耗に苦しみながらも2位を堅守し、大勢のスペクテイターが見守るカールスタッドに戻ってきた。

残るは最終のSS15(スーパーSS)のみ。しかし、そこには大きなドラマが待っていた。このステージをトップタイムから0.9秒差の5番手でフィニッシュしたラトバラに対し、総合1位を走行していたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)はクラッシュによりステアリング系のコントロールを失いリタイア。この結果ラトバラは首位に浮上し、ラリーリーダーとして明日の最終日を迎えることになった。2位につけるオィット・タナック(フォード・フィエスタWRC)とのタイム差は3.8秒と僅差のため、明日は激戦が予想される。また、再出走を果たしたハンニネンは、SSでヤリスWRCの新しいセッティングを試すなどチームに貢献。前日よりも大きく順位を上げて1日を終えた。

トミ・マキネン(チーム代表)
「今日は1日の最後に大きなドラマがありました。我々がトップに立ったことには驚きましたが、最終SSでアクシデントにより首位の座を失った選手の無念さは、私もよくわかります。ヤリ-マティは1日を通してライバルと上位を争いましたが、明日はさらに激しい戦いとなるでしょう。どのように戦うべきか判断に迷いますが、きっとヤリ-マティは最後まできちんと走りきることを優先すると思います。ユホは、今後に向けてのテストを実施しながら今日1日を走りましたが、彼のおかげで有効なフィードバックを得ることができました」

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ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
「昨日に続き、今日も良い1日となりました。マシンはごく小さな問題こそ生じましたが、特に大きなトラブルはありませんでした。コース上に降り積もった雪で路面はかなり滑りやすく、特にダウンヒルセクションでは、パンクをしたのではと錯覚するほど、コントロールが難しく感じられました。午前中はスペアタイヤを2本搭載して走ったのですが、ロングコーナーでオーバーステアが強く感じられ、スペアタイヤを1本しか搭載していなかったライバルに対し苦戦しました。1本積みに変更した午後はペースを上げることができましたが、スタッドタイヤの摩耗に苦しみタイムを失ってしまいました。とはいえ、マシンもチームも日々どんどん良くなっています。明日の最終日はとても重要な1日なので、ベストを尽くして戦いたいと思います」

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ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
「昨日のリタイアによってトップ争いに加わることが難しくなったので、今日は少しアプローチを変えて走りました。長い距離を走ったことで経験値をさらに高めることができましたし、いくつか有益なテストも行いました。今年は自分たちにとって学習の1年ですので、各イベントへの出場を通してできるだけ多くの事を吸収し、成長できればと思っています」

競技最終日となる明日12日(日)のデイ4のSSは全部で3本。早朝、トルスビーの北側で21.19kmのSSを2回走行し、その後正午過ぎにトルスビーで16.43kmのパワーステージを走って競技は終了する。SSの合計距離は58.81km、リエゾンを含めた総走行距離は207.78km。SS16は日本時間15時55分スタート予定。競技終了後、日本時間21時からトルスビーで予定されている表彰式でラリーは閉幕する。



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