エースドライバーとしてヒュンダイi20 WRCの初陣を飾ったティエリー・ヌービル。しかし、最初のステージでクラッシュ・リタイアと、最悪の滑り出しとなってしまった。
雪に覆われたOrpierre-St Andre de Rosans(25.49km)のステージ、最初のスプリットではオジエに4.5秒差をつける快走を見せていたヌービル。しかし、その直後の6km地点でクラッシュに見舞われた。ヌービルが履いていたのは、大半のドライバーと同様スーパーソフトタイヤ。ヌービルとコ・ドライバーのニコラ・ジルソウルに怪我はないが、あまりに早すぎるリタイアに悔しさは隠せない。
「話はシンプル」とヌービル。「右コーナーの進入速度が高すぎて、マシンのフロントエンドを失った。スピンして、リアをクラッシュした」
ヒュンダイ・モータースポーツのチームマネージャー、アライン・ペナッセも「難しいコンディションであることは分かっていたから、スタートはスムースに行くとお互いに納得していたので、とても残念だ」と辛いコメント。
「オジエのスプリットと比べてもティエリーは4.5秒も速かった。冬のコンディションであることをあまり考慮せず、スタートから速度が高すぎたのではないかと思う」
ヌービルがモンテカルロのデイ1でリタイアを喫するのは、これで4年連続。またこのSS1では、チャンピオンとして新シーズンを迎えたVWモータースポーツのセバスチャン・オジエも最初のコーナーで壁にヒットし、タイムをロスしている。
一方、ヌービルのチームメイト、ダニ・ソルドは、SS3を終了した時点で3位とポディウム圏内につけている。