APRC第3戦インターナショナル・ラリー・オブ・クイーンズランドは6月21日、競技最終日となるレグ2の走行が行われ、チームMRFのポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアS2000)が優勝した。
ティデマンドと激しい首位争いを展開し、初日首位で折り返していたチームメイトのガウラブ・ギルとは、この日もバトルが激化。しかしSS16でギルのファビアS2000にエンジントラブルが発生し、悔しいリタイアとなった。
「サービスの後、2本目のSSのスタートでエンジンがブローした。スタートはしたけど、20mほど走ったところでエンジンに穴が空いた」とギル。
「いいファイトだったし、ギルのリタイアで終わったのは残念」とティデマンド。「でも、選手権争いの面ではいい結果だし、このラリーでは新しい路面を経験できたので、たくさんのことを学んだ」
ティデマンドはこれで今季2勝目をマークし、選手権ライバルでもあるギルが今回リタイアしたことで、タイトル獲得にも大きく前進した。
クスコレーシングがプリペアするスバルWRX STIを駆るマイケル・ヤングは、クリーンな走りを続けた。終盤にはパンクにも見舞われたが、ギルのリタイアにより順位を2位に上げてのフィニッシュを果たした。3位には三菱ランサーエボリューションXのサバーン・アクサが入り、グループN車両2台が総合ポディウムに上がった。
2WDのシトロエンDS 3 R3で参戦したエライ・エバンスは、総合4位と大健闘。エバンスは併催のオーストラリア選手権部門での優勝も飾った。
日本の増村淳(ランサーエボリューションX)は総合10位とポイント圏内でフィニッシュ。高橋冬彦(WRX STI)はコースオフによりリタイアとなった。