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【特別企画】発売まであとわずか!「WRC6」の「リアルさ」にさらに迫る!

©INTERGROW

いよいよ3月23日の発売まで1カ月を切ったWRC公認ラリーレースゲーム「WRC6」。トヨタのWRCでの活躍とともに、盛り上がっているファンも多いことだろう。

前回のレビューでは「WRC6」の新しい要素を中心にご紹介したが、実は編集部ではその後も1カ月間、開発中のテスト版をお借りしてプレイさせていただいていた。今回はそのテストプレイで新たに分かった魅力や、シリーズ6作目のこだわりポイント、そして肝心のゲームプレイの印象について、よりディープにご紹介していこう。

※本記事でご紹介している画像はすべて開発版のものです。

WRC6 パッケージ

INTERGROW

WRC6(ダブリューアールシーシックス)
ジャンル:ラリーレーシング
対応機種:プレイステーション4
発売日:2017年3月23日予定
対象年齢:CERO A(全年齢対象)
価格:パッケージ 7980円+税
   ダウンロード 7980円(税込)
URL:http://game.intergrow.jp/wrc6/

本物のラリーの要素が詰め込まれた「WRC6」

ゲームにおけるリアルさとは、実車や風景のグラフィックが本物と見紛うほどだったり、まるで実際に運転しているかのような操作感覚を味わえるなど、いろいろな要素がある。本作「WRC6」でも、操作性やグラフィックはもちろんリアルなのだが、それ以上にこだわっているのが「WRCのディテール」だ。

たとえば、プレイ中の視点のなかで最も実際の運転に近いコクピット視点では、メーター類やロールケージ、レーシンググローブなどのデザインもしっかり再現されている。この状態で右スティックを倒すと(走行中に動かすのは難しいが)、ドライバーの頭だけが動いて車内の様子を見ることもできる。

フォルクスワーゲンのコックピット

シトロエンのコックピット

ヒュンダイのコックピット

Mスポーツのコックピット

天候と時間帯の表現も、「WRC6」にリアルさを付け加えてくれる。天候は視界良好な「晴天」「曇天」に加えて、モンテカルロとスウェーデンは「雪嵐」、メキシコ、アルゼンチン、ポルトガル、サルディニアは「砂埃」、それ以外のラリーには「雨」が用意されている。雨は滑りやすくなるというドライビングへの影響があるが、なにより厳しいのは「砂埃」だ。なにしろ視界がまったく見えず、まさにペースノート頼みの状態。腕に自信がある人はぜひチャレンジしてみてほしい。

「雪嵐」は常に雪が降り続け、フロントガラスに雪が積もっていく。

「砂埃」は近くしか見えずペースノートをしっかり聞かなければ走破は難しい。

「雨」は文字どおりの雨。グリップ自体は感じられるのだが、一度滑ってしまうと立て直しにくい。いずれも太陽が出ていないため、時間帯は「正午」でも非常に暗い。

また、グラベルラリーやスノーラリーでは、コクピット視点の際にフロントガラスにダストが付着して前が見えにくくなることがある。そんな時は、「R1」ボタンでワイパーを動かして、フロントガラスの汚れを自分で落とせる。夜間ステージの場合は「L1」ボタンでライトのオンオフも可能だ(ナイトステージでは自動的に点灯される)。ある意味「面倒」だが、プレイヤーが自分で操作できる「リアル」なこだわりポイントだ。

泥がついた時はすかさず「R1」ボタンでワイパーを動かそう。動かしたままでも走行は可能だ。ちなみに、コックピット視点以外では当然ワイパーは必要ない。

さらに、本作には「パンク」の要素も盛り込まれている。「WRC6」を初めてプレイすると自動的にチュートリアルが始まり、スタートの方法やペースノートの意味、路面の影響などを解説してくれるのだが、2ステージ目のラリーオーストラリア「Wedding Bells」を走行していると、突然パンクを経験することになる。「option」ボタンを押して「タイヤを交換」を選ぶと、作業分の時間をロスして修復を行う。実際のゲーム中は、過度なインカットをしたり、コース脇の鉄条網に突っ込んだ際などに、突然ステアリングの精度が損なわれたりしたらパンクの合図だ。

パンクに見舞われると、ダメージ表示でタイヤのところが赤くなる。

チュートリアルでは「option」ボタンを押して「タイヤを交換」を選ばなければならないが、プレイ中はパンクしたまま走行を続けるという選択も可能。

考えてみれば、ラリーのように荒れた路面を走行するモータースポーツでは、どうしてもパンクは付いて回るもの。「WRCのリアリティ」を追求するのであればあって当然だ。そのほかにも、電装系がダメージを受けた際にコ・ドライバーの声が聞こえなくなったりもする。

正直なところ、こうした「WRCのディテール」は、ゲームを純粋に攻略したいプレイヤーには必要とされない(むしろいらない)要素かもしれない。だが、ラリーの過酷さを再現するという意味で、ラリーファンならこのような「演出」に思わず「ニヤリ」としてしまうはずだ。ほかにもどのような演出があるかは、実際にプレイしながら確かめてみてほしい。

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