ヒュンダイ、F3出身のイム・チェウォンを育成プログラムに起用 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ヒュンダイ、F3出身のイム・チェウォンを育成プログラムに起用

©Hyundai Motorsport

ヒュンダイ・モータースポーツは、ドライバー育成プログラムを発表。韓国のイム・チェウォンをサポートドライバーとして起用する。

昨年、i20 R5をデビューさせ、カスタマープログラムを本格的に稼働させたヒュンダイ・モータースポーツ。今回の育成プログラムは、ラリー活動を拡大させる一環として新たに取り組むものだ。さらにヒュンダイのお膝元、韓国のドライバーを起用することで、同国内での国際ラリーへの注目度を活性化する狙いもある。

イムは、韓国ソウル出身の33歳。ヨーロッパでのF3をはじめ6年間に渡るサーキットレースでの参戦活動を経て、2015年、才能あるラリードライバーを発掘する韓国のリアリティTVショー「ザ・ラリースト」で5000人の応募者の中を勝ち抜いた。番組では、数々の体力テストや走行テストが行われ、最終的に彼が選ばれた。

イムは2016年を通して、ヒュンダイ・モータースポーツの拠点があるドイツのアルゼナウでプログラムに取り組んだ。ベルギー出身のコ・ドライバー、マルティン・ウィダグと組んで、サーキットレースとは異なるラリー特有の様々なドライビングスタイルやペースノートへの理解を深めていった。

イムとウィダグは、昨年の6月に実戦デビューを果たし、R2スペックのマシンで7戦に参戦している。今季はi20 R5にステップアップし、WRCドイツや、5月上旬のラリー・トランシルバニアで開幕するツアー・ヨーロッパ・ラリー(TER)シリーズの6戦を含むヨーロッパ圏内14戦の参戦プログラムを組む。

イムは「自分のラリーキャリアにとって大きなステップ」とコメントした。
「ヒュンダイ・モータースポーツの育成プログラムの一員として、WRCの名門チームからの支援を受けることは、とても刺激になる。昨年は大きく成長できた。全く新しいシステムを学ばなくてはならなかったし、これまでひとりだったのが、マルティンと一緒にマシンに乗るようになった」

「最も重要なことは、ペースノートを正確に理解することだった。以前は、サーキットのそれぞれのコーナーについて、全てを知ることができた。今は、コーナーはレッキでしか見ることはできないが、ステージではすぐに理解し、マルティンとノートを信用しなくてはならない」

「i20 R5にマシンが変わったことも、大きなチャレンジだ。よりパワーがあるし、4WDでもあるのでドライビングスタイルも対応しなくてはならない。マシンに乗る度に学ぶことも増えるが、それこそが目標だ」

イムとウィダグは、3月3−4日にドイツで開催されるザールラント・プファルツで、i20 R5での初実戦を迎える。



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