2014年はMスポーツ・フォードに復帰してWRCに挑むミッコ・ヒルボネン。シトロエンでの2年間は勝利に恵まれなかったものの実りは多く、悔いはないと語る。
「この2年間が時間の無駄だったなんて言うつもりはないよ」とヒルボネン。「1年目は素晴らしかった。選手権で2位に入ったし、チームもドライバーズ、マニュファクチャラーズのタイトルを獲得した。1-2フィニッシュもたくさん決めたしね」
「フォード以外のチームに入るのは初めてのようなものだったし、他チームでのマシンやラリー、そのほかすべてのことをどのように考えているのかを知ることができたのは、とても貴重な経験だ」と語るヒルボネンだが、シトロエンについての苦言は唯一、チームがDS3 WRCの開発中止を決断したことだという。
「シトロエンは間違っていたのか、僕には分からないから、誰のことも責めたりしない。フォルクスワーゲンがWRC参戦を始め、どんどんと調子を上げていった。僕らはそれについていくことができなかった。それから僕は小さなミスを繰り返すようになり、選手権争いから脱落してしまった」
「去年、これはよくないと思ったのは唯一、タイトルの望みがなくなった時点でテストや開発を止めてしまったことだ。あれは絶対に間違っているし、シトロエンは今後、ラリーにプライオリティをおかないのだろうを感じるようになった。だから、OK、いい2年間だった。たくさん学んだし、いい人たちにも巡り会えた。でも、ここに将来はないだろうって思ったんだ」