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ERCヤンナー、クビカが逆転勝利

 

 ERC開幕戦ヤンナーラリーは1月5日、レグ2に設定された8SSの走行が行われ、初日同様に波乱含みの展開の末に、ロバート・クビカ(フォード・フィエスタRRC)が最終SSで逆転、勝利を収めた。

 6.4秒差をつけての首位で初日を折り返したクビカは、2位につけていたヴァクラブ・ペック(MINIジョン・クーパーワークスS2000)とレグ2でも接戦となった。クビカは、この日の序盤にブレーキトラブルに見舞われ、その隙にペックが首位を奪還。クビカはさらに、SS12でもスタートが0.3秒早かったためにジャンプスタート判定。10秒のペナルティが科された。

「それまでスタートが遅かったように感じたので、ここでは少し変えて早めのスタートをしてみたが、それがジャンプスタートと判断されてしまった」と語るクビカは、SS15でも濃霧のためにスローダウン。ペックとの差がさらに4.5秒広がってしまう。

 そして両者の差が11.8秒で迎える最終SS。ステージ前に設定されたサービスで選択したタイヤが、勝利の行方を決めた。首位ペックはスリックタイヤ、追いかけるクビカはスタッドとウィンタータイヤを組み合わせた。しかし、この最終ステージは雨に見舞われ、マッドまみれの路面でグリップが得られないペックは大苦戦。一方、タイヤが路面に完全にマッチしたクビカは、このSSだけでペックに31.7秒差をつけ、最終的に19.9秒差での逆転勝利を果たした。

 「もちろんウィナーとしてフィニッシュできてよかったが、一番の目的はモンテカルロの準備のために経験とデータを得ることだった」とクビカ。「昨年はERCに4戦参戦したが、トレーニングも兼ねていたし不運やミスが続いた。今回はラッキーもあったが、コンディションはかなり難しく、自分のモータースポーツキャリアの中でも最もタフな週末のひとつだった」クビカは、コリン・マクレー・フラットアウト杯も獲得した。

 3位にはオーストリア選手権を11回制しているライムンド・バウムシュラッガー(シュコダ・ファビアS2000)。プジョー207 S2000にスイッチしたアンドレアス・アイグナーは、S2000での初めてのラリーを4分30秒以上遅れての6位で終えた。

 プロダクションカップはベッポ・ハラック(三菱ランサーエボリューションIX R4)、2WDカップはミハエル・ボーム(スズキ・スイフトS1600)が制した。



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