FIAは、2014年と2015年のジュニアWRC(JWRC)のサプライヤーをシトロエン・レーシングが引き継ぐことを発表した。
若手ドライバーの登竜門であるJWRCは2001年に「FIAカップ for S1600」としてスタート。2002年に「JWRC」と名称を改め、セバスチャン・ローブ、ダニ・ソルド、セバスチャン・オジエといったトップドライバーを輩出してきた。
2011年からは「WRCアカデミー」と再度名称を変更し、Mスポーツがプリペアするフォード・フィエスタR2によるワンメイクとして実施。2日間の競技+講習や、2012年にはハンコックタイヤとバイオ燃料も指定され、優勝者には翌年に上位クラスなどでWRCに挑戦するチャンスも与えられた。2013年に再び「JWRC」に戻ったものの、Mスポーツによるワンメイクの体制はそのままとなっていた。
そして2014年からは、マシンは同一スペックのシトロエンDS3 R3Tに変更され、タイヤはミシュランを使用する。燃料はFIAの指定業者から供給される。1.6L NAのR2に比べて、R3Tはターボエンジンであり改造範囲もやや広いマシン。ドライバーにとってもエキサイティングなシーズンとなりそうだ。
なお、2014年チャンピオンは、2015年のWRC2にR5マシンで6戦参戦できる。