2014年シーズンの開幕を1カ月後に控え、フォルクスワーゲンはラリーモンテカルロ向けのテストを開始した。
ヤリ‐マティ・ラトバラとコ・ドライバーのミーカ・アンティラはフランス東部のトゥーレット峠、サンジャン峠のドライ路面でテスト。様々なサスペンションセッティングと最新スペックのミシュランタイヤで走行を繰り返した。
「ずっと好天に恵まれたテストだった。アスファルトのセットアップは完璧だよ。できればアイスパッチのあるところをもっと走りたかったけれどね」とラトバラは手応えを語る。
その後のプログラムを担当したセバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシアは、氷点下付近の気温のなか、ロングランテストを敢行。
「こういったコンディションのアスファルト路面で、冬用ソフトタイヤがどこまで走れるかを見極めるためのテストでもある」とオジエ。路面状況が刻一刻と変化するモンテカルロでは、同じセットのタイヤで50km以上も走り切らなければならない場面もある。
その後チームはオジエの故郷であるギャップ付近に移動し、2013年のスウェーデン以来となる雪道および凍結路面でのテストを実施。標高1600m近くのスキー場周辺でさらなるセットアップを進めた。