WRC第3戦メキシコは土曜日の競技3日目を終え、シトロエンのクリス・ミークが前日からのリードを拡げて総合首位を守っている。総合2番手にはMスポーツのセバスチャン・オジエ、総合3番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービルという順位。トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラは総合6番手、ユホ・ハンニネンは7番手につけている。
この日はSS9〜SS17の9SS。グラベルステージ3SSを2度走行したのち、ふたたび2台同時走行のスーパーSS、そしてレオンの市街地ステージという構成だ。競技2日目までを終えた段階で各車のタイム差が徐々に拡大してきており、また最終日のSS距離が50kmあまりであることを考えれば、この日が勝負どころと言えるだろう。オープニングステージとなるSS9、ベストタイムを獲得したのはヒュンダイのダニ・ソルド。SS2番手にはオジエが入り、SS3番手につけたミークのタイムを0.9秒上まわり、ふたりの差は20秒ちょうどに縮まった。ふたりのバトルはSS10、SS11、SS12と続き、SS12を終えた段階で21.3秒と、互いに譲らず。
この日残された4SSはすべてショートステージ。一発逆転は望めないものの、オジエは残された4SSすべてでミークのタイムを上まわった。SS15/16のスーパーSSではミークがスローパンクチャーを喫したことも影響し、SS17を終えた段階で首位ミークと2番手オジエとの差は30.9秒となっている。総合3番手はヒュンダイのヌービルがキープ。総合4番手のタナックとは1分以上の差がついており、シーズン初の完走と表彰台を狙ってきっちりと走り切りたいところだ。トヨタのラトバラは総合6番手まで浮上、ハンニネンは総合7番手でこの日を終えたが、ふたりの差はわずかに0.3秒となっている。
WRCメキシコSS17終了後暫定リザルト
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | クリス・ミーク | シトロエンC3 WRC | +2:47:33.3 |
2 | セバスチャン・オジエ | フォード・フィエスタWRC | +30.9 |
3 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20クーペWRC | +1:10.5 |
4 | オット・タナク | フォード・フィエスタWRC | +2:12.6 |
5 | ヘイデン・パッドン | ヒュンダイi20クーペWRC | +3:25.5 |
6 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | トヨタ・ヤリスWRC | +4:32.6 |
7 | ユホ・ハンニネン | トヨタ・ヤリスWRC | +4:32.9 |
8 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20クーペWRC | +5:16.1 |
9 | エルフィン・エバンス | フォード・フィエスタWRC | +8:41.9 |
10 | ポンタス・ティデマンド | シュコダ・ファビアR5 | +9:26.4 |