フィンランドのベテラン、タピオ・ラウッカネン(スバルWRX STI)が、アフリカ選手権およびケニア国内選手権として開催された、かつてのWRCイベントとしても知られるサファリラリーで優勝を飾った。
SSラリーとして開催され、65回目の歴史の中で最も短い設定で行われた今回のラリーだったが、進行はドラマの連続だったようだ。まず、レッキ時には、コンペティターが銃で脅されて強奪に遭うアクシデントが発生。さらに、初日の競技では、走行順を決める規定に混乱が生じた。往年のサファリラリーでも知られるサスワは、ダストがひどいことからステージがキャンセルとなり、シャッテでは正確なルートを走行することに混乱が生じながらも10分のペナルティが科されたという。
昨年のケニアチャンピオンとして先頭を走行したラウッカネンも、ステージで道に迷ったために3分をロスしたが、それでもダストの影響を受けないアドバンテージを活かしてライバルを退けた。2位はイアン・ダンカンが入った。
(Martin Holmes)