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ERCアゾレス デイ1:カエタノビッチがクラッシュ、ルキヤナクが首位に浮上

©ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERC開幕戦アゾレスラリー(ポルトガル、グラベル)は3月31日、レグ1セクション2に設定された3SSを2回ループする6SSを走行。この日は、アレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が首位に浮上した。

前日の4SSを終えて首位に立っていたERC2連覇中の王者、カエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)は、この日最初のSSをスタートしてわずか2km地点、オーバークレストの左コーナーでコントロールを失い、壁に衝突してクラッシュ。デイリタイアを喫した。カエタノビッチは、レグ毎に獲得できるボーナスポイントを狙って、レグ2の再スタートを目指す。

カエタノビッチに代わって首位に立ったのは、昨年、ラルフ・サーマキスとの激しいドライバーズ選手権2位争いを制したルキヤナクだ。そのルキヤナクも、SS8ではパンクで20秒をロス、この日の最終ステージではバンクに強く打ち付けてリアガラスを失うアクシデントにも見舞われるなど波乱万丈の一日となった。

「もちろん今は少しリラックスできるけど、優勝争いをしたかったのでものすごくハッピーという訳でもない。今日は数kmしかそれができなかった。カイト(カエタノビッチ)を気の毒に思うよ」と語るルキヤナクは、昨年のアゾレス戦では最終日にパワーをロスして優勝を逃している。
「昨日は1秒届かず少し悔しかったが、今日は彼の方がもっと悔しい思いをしている。僕らはまだ先が長い。このラリーは本当にチャレンジングだから、集中を維持していかなくてはならない」

ポルトガル人最上位としては、ブルーノ・マガリエスが地元アゾレスのリカルド・ムーラをかわして総合2位に浮上。マガリエスは何度もポルトガル王者に輝いている強豪でアゾレス戦も2度優勝経験があるが、グラベルラリーは18ヶ月ぶりで、シュコダ・ファビアR5での参戦は今回が初めてだ。一方ムーラは、SS8でパンクにより遅れを喫している。

ERCジュニアU28では、前日トップのラルフ・サーマキス(シュコダ・ファビアR5)が、この日は3回パンクに見舞われ後退。代わって、ニコライ・グライジン(シュコダ・ファビアR5)が部門トップに浮上。総合でも4位につけている。ERCジュニアU27はオペル・ジュニアチームのクリス・イングラムが、チームメイトのヤリ・フッツネンを抑えて首位を維持している。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC / Jorge Cunha / DPPI


最終日のレグ2には、6SS・計103.36kmが設定されている。

アゾレスラリー レグ1セクション2結果
1 A.ルキヤナク(フォード・フィエスタR5) 1:14:04.5
2 B.マガリエス(シュコダ・ファビアR5) +27.8
3 R.ムーラ(フォード・フィエスタR5) +33.8
4 N.グライジン(シュコダ・ファビアR5) +1:05.6
5 M.グリエベル(シュコダ・ファビアR5) +1:08.4
6 J.モファット(フォード・フィエスタR5) +2:17.5



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