レースやラリーで多彩な活躍を続けるステファン・サラザンが、自身のチーム、サラザン・モータースポーツを設立した。今週末のWRCツール・ド・コルスで、チームのデビュー戦を迎える。
ゴーカート、F1、プロトタイプ、GT、ラリーと、多彩なカテゴリーで豊富な経験を積んできたサラザン。今季は、ルマン24時間にTOYOTA GAZOO Racingからの参戦も決まっているほか、フォーミュラEにもコミットしている。
2004年は、スバルのワークスドライバーとしてWRCにも参戦していたサラザンは、自チームの立ち上げを願っていたという。
「ずいぶん前から、自分のチームを作ることを考えていた。サラザン・モータースポーツをどうしても作りたかったので、それが実現して本当にうれしいよ」とサラザン。
「状況が整うのを待っていた。今、その時が来た、Goサインが出たというのを感じるよ。ドライバーとしてキャリアを積む中で、様々なレベルや側面を経験することができたし、色々なマニュファクチャラーやチームと関わることができた。TOYOTA GAZOO RacingとベンチューリGPからのフォーミュラEの活動が自分の最優先であることに変わりはないが、並行して活動できると分かっているし、素晴らしいことだと思う。2017年は、素晴らしい年になるよ」
コルシカにはシュコダ・ファビアR5で、WRC2にエントリー。サラザンは、ドライバーとチームボスを兼任するが、その後、他のドライバーを起用して別のプログラムにも挑む予定だという。
「チームの活動をツール・ド・コルスから始めるのは、自分のキャリアにとっては納得の結果。チームがどれだけ意欲があるかを見せることができる」とサラザン。
「コルシカでは優勝経験もあり、特別な思い出がある。伝統的な一戦だし、とてもコンペティティブだ。サラザン・モータースポーツは、専門知識を持っているし、素晴らしいスタッフやパートナーに恵まれている。おかげで、若手ドライバーの育成を手がけることもできる。とはいえ、完全にレースを除外する訳ではなく、あらゆる可能性を視野に入れている」
拠点とするフランスのセヴェンヌには、ヒュンダイi20 R5も置いているという。