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WRCグレートブリテン:オジエが今シーズン9勝目を獲得

 

この日は6SS、合計51.92kmで争われる競技最終日。パワーステージは7.52kmのSS19に設定されており、この日もサービスを挟まない構成となっている。

すでにトップのフォルクスワーゲン2台、セバスチャン・オジエとヤリ‐マティ・ラトバラのふたりは3番手以下を大きく引き離しており盤石の体制。注目は総合4番手を走るアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン)と、5番手から追い上げたいマッズ・オストベルグ(Mスポーツ)のバトルだ。ミケルセンの前にはティエリー・ヌービル。20秒差とはいえ逆転すればチーム初の1-2-3フィニッシュだ。一方、ミケルセンの後方に迫るオストベルグとの差はわずか7.3秒となっている。

そしてオープニングとなったSS17。気負ったかミケルセンはスピンを喫し、SS2番手タイムを出したオストベルグに逆転を許してしまう。その差は1.2秒。SS18では互いに一歩も譲らずオストベルグがトップ、0.7秒差でミケルセンが2番手タイムをたたき出し、ふたりの差は1.9秒に。続くSS19ではミケルセンが5速で再びスピンを喫し、オストベルグに対して15秒以上をロス。これで差は17.5秒に広がり、大勢は決してしまった。

このSS19はパワーステージに設定されており、ヌービル、オストベルグ、エフゲニー・ノビコフとMスポーツの3台がトップ3を獲得している。一方、総合トップ3台には順位変動はなし。そのままラリーはフィニッシュし、オジエとラトバラが今季2度目の1-2フィニッシュ、3位のヌービルはドライバーズランキング2位を決めた。

オジエは新チャンピオンにふさわしい戦いぶりで今シーズン9勝目。2013年はシーズンをとおしてフォルクスワーゲン・モータースポーツに席捲された1年となった。

WRC2はフィエスタR5を駆るエルフィン・エバンスが初のクラス優勝を飾っている。

これで2013年のWRCは全日程を終了。2014年シーズンは1月14〜19日にかけて開催されるラリーモンテカルロで開幕する。選手権2位のヌービルがヒュンダイへの移籍を決めており、このシーズンオフは各陣営でドライバーの入れ替わりがありそうだ。

【SS22後暫定総合順位】
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン) 3:03:36.7
2:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン) +21.8
3:T.ヌービル(フォード) +1:24.5
4:M.オストベルグ(フォード) +1:48.2
5:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン) +2:03.4
6:M.プロコップ(フォード) +7:37.5



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